ぬい作りは時間が溶けるぞ
ということで、エヴァリスト(に見えない)のボディが完成しました。
いやーこいつは中々手強いですね!手芸沼の住人としては、もっとちゃんとしたものをお出しして、「初心者でも超☆楽勝だからみんなも作ろうぜ!」と話をまとめたかったところなんですが、やはりそこは腐っても立体物。一筋縄じゃいかない訳ですよ。
そこで、実際に作ってみた感想を交えつつ、どこがつまづきポイントなのかといった解析をしていこうと思います。これから作る人の参考になれば幸いです。
----<今回の材料>-------------------
顔・身体……推しぬい用カットクロス(ボア)10-3679ベージュ(JAN2036500006677)
目・口……ネットで50色セットで購入したもの(FOR TYCHE SPACIALと印字がある)
髪・後頭部……ダイソーー手洗いOKOKフェルト(60×65)1455ブラック
綿……ポリエステルわた(東レftわた使用)
刺繍用図案転写シート……スマ・プリ412101-2321(JAN4550020046543)
その他:刺繍用フレーム(10cm),チャコペン(推奨0.5mm:実際に使用したものは0.7mm),グルーガン,型紙転写用トレーシングペーパー、刺繍針、縫い針、ミシン糸など
大事なもの:てづくり推しぬいBOOK(株式会社グラフィック社),ぬいのボディテンプレート小
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では、解説記事のスタートです。
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私が参考にしたのは、こちらの動画になります。
推しぬいBOOKの方に顔のデザインテンプレートがありますので、そちらを参考に目鼻口の配置を決めていざ刺繍をスタート!
こんな感じで図案をバックステッチで縁取っていきます。
動画を見ればわかるのですが、この縁取りを覆う形でサテンステッチをしていきます。今回のぬいは小サイズなので、細い部分などはこのバックステッチを活かすことにしました。
右が結構膨らんでしまったのですが、これは今後の課題ということで……
動画ですとグラデーションにする為にサテンステッチをショートとロングで繰り返していく形になるんですが、刺繍初心者にそれは無理!笑 ということでストレートに三色で塗りつぶす形にしました。サイズ的に目の周りの縁取りも難しかったので、今回はこれでOKということにします。
しかし動画でも仰っているように、刺繍糸はやぱ国産ですね。今回使用した刺繍糸はミサンガ用を謳っているものでしたからか、途中で切れるしよれるしで大変でした。表はまあまあ纏まっているように見えますが、裏側は見せられないよ!!!!
<この過程での問題点>
転写シートを剥がす為に水で濡らすのですが、ノリを根気よく剥がさないと生地がごわついてしまいます。動画のように貼らずに使用するのが一番だとは思うのですが、何分小サイズなこともあって、うちにある刺繍用フレーム(Cam☆Doで購入)だと上手く嵌まりません。
やぱ手芸道具はクロバーなのよ……(突然の宣伝)
道具に構わなくともいいものが作れるのは達人だけですよ。ということで、次に進みます。
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2.型紙の切り出し
ぬいのボディテンプレートの型紙は、実は本当の素体作成用でして、髪の毛を付ける際の型紙ではないんですね。なので身体と顎と耳の部分だけ利用することにして、後頭部や襟足、後髪、おでこ、顔などは推しぬいBOOKの図案を本で指定されているサイズで縮小コピーして、それをトレス紙に写したものを型紙として使用しています。
ネットで滅茶苦茶バズリましたけど、
楽ちんそうに見えるテンプレートの方こそ上級者向けなので要注意。
何せ推奨ペンが0.5mm!うちの近所の巨大手芸ショップでも売ってないよそのペン!!!
これのお陰でボディテンプレートを写すのはちょっとばかし難易度が上がってます。
そういった意味でも、初心者は推しぬいBOOKから型紙を写し取った方がいいです。
<この過程での問題点>
なんとこの型紙、縫い代が0.5mmです。本の方で手縫いも出来ると書いてあるんですが、手縫いの場合、縫い代は1cm取るのが慣例。つまりミシンで縫うことを前提とした縫い代になっているんですが、冒頭の完成サイズを見てもらえばわかるように、こんな細かい作業を初心者がミシンでやるのは結構難しいんじゃないかと……
またサイズ的に1cmの縫い代を取るのも難しい(縫い代で膨れてしまう)作りです。ということで、今回は手縫いかつ縫い代0.5mmというハードモードにチャレンジすることにしました。
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3.縫い合わせ
あとは推しぬいBOOKに従って縫い合わせてゆくだけなんですが、初心者が死にそうなポイントが二か所。どこかと申しますと、耳と襟足です。最初に縫い代の内側2-3mmのところに縫い合わせないといけないのですが、縫い代5mmでそれをやれるのは中級者以上じゃないですかね?
幸い、推しぬい用の生地は結構ギリな位置に針を通してもほつれないように出来ているので、ちゃんと端を合わせればなんとかなるのですが、この端をきちんと合わせるのも、このサイズ感だと初心者にはハードル高いですよね。
私はボア素材を使用しているので、耳は貼り合わせではなく縫っています。この方が厚みが出ていい感じです。また髪もソフトボアの質感が気に入らないのでフェルトにしています。縫うのちょっと手間ですけど、型紙がしっかりしていたからか、それなりに纏まった形になりました。
あ。
結構細かい作業になります。他のパーツを巻き込まないよう注意しながら縫ってくださいね。
<ここでの問題点>
半返し縫いでガシガシ縫って行くのですが、ちょっと多めに力を加えて糸を引き絞っておいた方が縫い合わせた部分から糸が見えるってことがなくなります。あとは本文にも書きましたが耳と襟足。ここは初心者が挫折しそうな難易度なので、とにかく生地を信じて頑張って!としか……
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4.綿詰め~前髪貼り合わせ
綿詰め位置から生地を引っ繰り返して綿を詰めます。お好みでどぞー。この型紙、個人的には顎が鬼門だと思っているので、あまり欲張って詰めない方がいい気はします。そうじゃないと顎が膨れまくってしまって、大事な推しの美顔がパーに……笑
何事もほどほどがいいのですよ。
最後にグルーガンで前髪を接着します。手芸用ボンドでもいいらしいですが、あれはちゃんと接着するのにそれなりの技術が要ると思っているので、私は素直にグルーガンを買ってきました。思った以上にしっかりくっつき過ぎてしまってしおしおのしおなのですが、練習用ですしね。しゃーない。生地はまだあるのでリベンジすることにします。
<ここでの問題点>
とにかく顎!顎が大問題!伸びちゃう!膨れちゃう!敗因はわかってます。推しぬい用のボアです。これが結構伸びる。故に綿を無限に詰めると膨れる。
使える方はKIYOHARAのぬいクロスボアを使用した方が、伸縮性のないボア生地になるので、少しはマシになる筈です。私もシュウマサ編ではそちらを使いますので!
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以上、ここまでの雑感&反省ポイントでした。
問題は色々ありましたが、楽しかったです。次は服作りにチャレンジします。
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