折角見ていて下さっているのに何もないのはアレなので。
続きを打つべきか悩んでいるのですが、ある意味ありがちなパラレルだなーと。
続きを打つべきか悩んでいるのですが、ある意味ありがちなパラレルだなーと。
親戚の子供――即ち従兄弟が来ると聞かされていたマサキは、その日の朝も早くから、万年床になっているベットを抜け出して、客室の掃除に励んでいた。大人しい性格と聞かされていた従兄弟は、受験の為に暫く滞在するのだという。折しも今日の講義は2限から。大半が自分の子供の頃からの荷物で埋め尽くされている部屋の片付けは簡単ではなかったけれども、大学に間に合う時間には片付けが済んだ。
「へぇ。んで、その従兄弟とやらは、いつまでいるんだ」
中学からの腐れ縁である友人の甲児は、昼休みの込み合う食堂で顔を合わせるなり、にやりと笑うと、さも当然のようにマサキの隣の席を陣取り、麻雀の儲け話や、パチンコで勝った話などを散々聞かせた後に、ようやくマサキの近況に耳を傾けだし、そうして聞き終わるなりそう言った。
「センターが終わるまでだろ、多分」
「どこ受けるんだ?」
「うちの大学じゃないのは確かだな」
「Fランだし?」
決して成績のよくない二人組が通う大学は、知名度こそ高かったが、レベルでいうのなら中の下――茶目っ気たっぷりに、自らの通う大学を茶化してみせる甲児に、周囲の人間が頷いたりもしていたが、そこは見なかったことにして、マサキは従兄弟が受ける大学名を口にした。
「マジか。すげぇな」
聞き耳を立てていたらしい周囲の人間からも、溜息が漏れる。最高学府に近いランクの――どうやら工学部を受験するらしい従兄弟は、存在そのものを忘れてしまうほどに付き合いが薄く、最後に会ったのは小学校に入る前だった。近所のガキ大将をしていたマサキは、本ばかり読んでいた従兄弟を、近所の公園やらグラウンドやらに連れ回しては、息が上がってばかりの彼を随分と馬鹿にしたものだ。
その従兄弟がもう大学生になろうとしている。
本を読むのが好きだった従兄弟は、恐らく、そうした性格は変わらないままなのだろう。学業優秀らしく、途中で一年の飛び級《スキップ》をしていた。親戚の叔父は、学業優秀な従兄弟の自慢をしたいのか、やけに弾んだ声で、予備校の模擬試験で何度も一位を取っていることや、大学受験の合格率が90パーセントを超えることなどをマサキに話して聞かせ続けた。
「偏差値70超えだってさ」
「はぁ、そりゃ出来が良くて結構なことで」
「だよなぁ」
お前らは何しに学校に来ているんだ、とも言われたことがある二人組では、足しても敵わないに違いない成績優秀者の登場に、甲児やら周囲の人間やらが溜息を盛らし続ける中、
「教養学部1年生、安藤正樹君はいますか」
マサキは突然、その名を呼ばれて振り返った。生徒では決してない、事務服風のスーツに身を包んだ初老の男性は、マサキが返事をすると自らの方へと手招く。
「マサキ、お前何かやったの?」
「ついに賭け麻雀がバレたかな」
「だったら俺が先に呼び出されないのが不思議だな」
代返を頼んでまで四六時中ギャンブルに夢中な甲児に比べて、マサキの賭け事は放課後に限られるのだから良心的だ。何事かと思いながら食堂も入り口に向かうと、男性の後ろには大きなバックを手にした少年がひとり。
「君の従兄弟を名乗っているんだがね」
お久しぶりです――。変声期が終わったからだろう。子供の頃の記憶より、かなり低くなった声が、そう挨拶を述べる。
切れ長の瞳は眦《まなじり》深く、マサキを真っ直ぐに見据えていた。
「念の為に早い便に乗ったら、早く着き過ぎてしまいました」
「電話してくれれば迎えにいったものを」
「携帯電話の電話番号を伺っていなかったもので」
マサキの従兄弟、白河愁はそう言って、自分に注がれる視線に少しだけ眉根を寄せた。
年齢差逆転パラレルというリクエストがあったのですが、これよりも、昔ノートに書き散らかしていた閉ざされた世界での二人の方が面白いかなと思って、ここまで打って止めてしまいました。でも白河さえ出て来なければ、面白く打てる気がしなくもない今日この頃。マサキと甲児の二人は、それは或る意味大学生らしい大学生活(パリピ的な意味ではなく)を送るんじゃないかな、と。
賭け麻雀やパチンコ、スロットに煩い昨今ですけれども、私はどれも嗜んでいたので、学生が面白がって群がるのはわかる気がするというか、ある意味それもバンカラの象徴というか……。
(ちなみにそこそこの勝率だったパチやスロと異なり、対人戦になる麻雀の勝率は酷いものでした。猿麻雀通り越してタコ麻雀とまで呼ばれていましたし、父親には第一打から間違っていると言われましたし。そういえば花札の勝率も酷かったですね。もう圧倒的に父親が強過ぎて。そんな父親は今でも現役で賭け事に夢中です。まあ年金暮らしなので、ある程度はいいのですけれどもね、未だに赤ペン握って車券買うのに夢中ったらない。どうでもいいけれども、森選手に対する辛口批評(他の選手には言わない)は止めたらどうか、と思わずにいられません(笑)どこか期待しているんでしょうかね?「ここ一番でいつも弱い」とよく溢しております)
年齢差逆転パラレルというリクエストがあったのですが、これよりも、昔ノートに書き散らかしていた閉ざされた世界での二人の方が面白いかなと思って、ここまで打って止めてしまいました。でも白河さえ出て来なければ、面白く打てる気がしなくもない今日この頃。マサキと甲児の二人は、それは或る意味大学生らしい大学生活(パリピ的な意味ではなく)を送るんじゃないかな、と。
賭け麻雀やパチンコ、スロットに煩い昨今ですけれども、私はどれも嗜んでいたので、学生が面白がって群がるのはわかる気がするというか、ある意味それもバンカラの象徴というか……。
(ちなみにそこそこの勝率だったパチやスロと異なり、対人戦になる麻雀の勝率は酷いものでした。猿麻雀通り越してタコ麻雀とまで呼ばれていましたし、父親には第一打から間違っていると言われましたし。そういえば花札の勝率も酷かったですね。もう圧倒的に父親が強過ぎて。そんな父親は今でも現役で賭け事に夢中です。まあ年金暮らしなので、ある程度はいいのですけれどもね、未だに赤ペン握って車券買うのに夢中ったらない。どうでもいいけれども、森選手に対する辛口批評(他の選手には言わない)は止めたらどうか、と思わずにいられません(笑)どこか期待しているんでしょうかね?「ここ一番でいつも弱い」とよく溢しております)
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