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あおいほし

日々の雑文や、書きかけなどpixivに置けないものを。

VIPPER白河~逆転のアポカリプス~<3>
短いですが、残り一回か二回程度で終わります。この間Twitterでトレンド入りを果たした「マッスルミュージアム」などの野球ネタも使いたかったのですが(暇な時間に野球をテレビで観戦しながらなんJに書き込んでいる白河はそれはそれで私的にはツボです)、話の流れ的に一般的ななんJ用語だけしか出せませんでした。っていうかやっぱ君VIPPERやんけ。
<3>
 
 で、まあ、スレッドを詳しくマサキが読み込んでみたところ、実際にその画像はあったようなのだ。何故、ようなのだ、という仮定の話になるかというと、アップロードされたらしいその画像は既に削除された後なのか、スレッドにあったアップローダーへのリンクを踏んでみても404が返ってくるばかりで表示されなかったからだ。
 だったらブラウザのダウンロード履歴を辿れば――とマサキがその履歴をクリックして、シュウが画像を保存したに違いないフォルダを開いてみるも、何故かこちらにもそれらしい画像がない。
 わかったことは、どうやらシュウはトドの画像を集めるのが好きらしいということと、件の画像はマサキのシャワー画像は画像であるらしいのだが、仕切り板に遮られて顔と手足しか映っていない上に、その肝心の映っている部分にせよ、湯気と手ブレで本人かどうか判然としないものであったらしいということだけだった。
 それに対して1はこう書き込んでいた。「もっとちゃんとした画像が複数あるけれども、それはタダでは渡せない」と。そして、ここからはメールで個別にやりとりをしたいと言い出したものだから、さあ大変。当然ながらスレッドは大紛糾。ここでかなりの数のスレ住人が脱落したようだ。
 ところがシュウは諦めずにスレに残っていたのだろう。その結果が、最初の書き込み前の文章に繋がったようだ。ただ、その後に1が書き込んだメールアドレスは、実際にメールを送信したスレ住人によると、MAILERDAEMONが返ってくるものだったらしい。
 果たしてその画像は本当にあるのだろうか? あったとして、一体いつ誰が撮ったものなのだろう? その画像の流出を防ぐ為に、自分はどうすべきなのだろう? 大体、知っている人間に見られるのですら嫌な類の画像であるのに、見知らぬ人間たちの手に渡ったかも知れないなんて考えただけでもぞっとする。これはなんとかしなければ。マサキがそう思った瞬間、
 
「見てしまったのですね、マサキ」
 
 背後からシュウの声がした。
 
 
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