三回目です。
全く関係ないのですが、ラ・ギアスは四次元ないし五次元に存在している訳ですよね。ということは、地底世界は地上世界より時間の進みが早いってことですよね。そうなると精霊界は六、七次元ぐらい? この辺りの次元階層の図が載ってる攻略本とがありません?
やっぱ今まで出版された攻略本は全部買わないと駄目ですかねー……
気長にやろうそうしよう……
と、いうことで、また話題は変わって。
この場を借りて御礼申し上げますが、拍手感想有難うございます!
本当に励みになります!
私、感想をいただくと、暫くはそれを眺めながら作業をするんですよ。だって嬉しいじゃないですか!自分の作品にこうして時間を割いてくれる方がいる!嬉しいものは何度でも読み返すのです!そして執筆中の自分を励ますのです!
頑張るのよ、@kyoさん!
完結まで走るのよ!
いやもういつもいつも皆様のお陰で頑張れております。有難いことです。
と、いったところで本文へどうぞ!
全く関係ないのですが、ラ・ギアスは四次元ないし五次元に存在している訳ですよね。ということは、地底世界は地上世界より時間の進みが早いってことですよね。そうなると精霊界は六、七次元ぐらい? この辺りの次元階層の図が載ってる攻略本とがありません?
やっぱ今まで出版された攻略本は全部買わないと駄目ですかねー……
気長にやろうそうしよう……
と、いうことで、また話題は変わって。
この場を借りて御礼申し上げますが、拍手感想有難うございます!
本当に励みになります!
私、感想をいただくと、暫くはそれを眺めながら作業をするんですよ。だって嬉しいじゃないですか!自分の作品にこうして時間を割いてくれる方がいる!嬉しいものは何度でも読み返すのです!そして執筆中の自分を励ますのです!
頑張るのよ、@kyoさん!
完結まで走るのよ!
いやもういつもいつも皆様のお陰で頑張れております。有難いことです。
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<Night End>
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初日の長い番を終えたマサキは、交代に来た男に後を任せ、ともに長い時間番を続けた男に連れられて、同じ建物内の一階にある部屋で食事を摂っていた。
かつて食堂として使われていたらしい部屋は広々としていて、マサキたちの他にも何人かの人間が食事の席をともにしていた。洋館の外で番をしている者、建物の維持管理をしている者、実務的な作業をしている者……全員がこの洋館に住み込んで、それぞれに与えられた役割をこなしているようだ。
「どうだった、初日の感想は」
「まあ、この手の仕事は他でやったこともあるしな。そこまで苦ではないな」
「そりゃ心強い。大抵のヤツは初日はへばるもんだ」
男の話では、休暇の日には外に出ても構わないということではあったが、果たしてあの僅かに残った老人たちから、この組織に関わる有益な話が聞けたものか……用意された質素な食事を口に運びながら、取り立てて話題に出来ることが他にないからか。あれやこれやと仕事の感想だのを求めてくる男に、このぐらいなら怪しまれることもないだろうとマサキは云った。
「高価だって云われてもぴんとこなかったが、実際目にすると驚くな。あれは本当に凄い」
「だろう。行方不明の元王女様だぜ」男は自分のことのように鼻を高くした。「幾らでも値が付くって、ボスは大喜びさ」
男が舞い上がるのも無理はない。元王族、しかも第二位の王位継承権を持っていた元王女だ。
マサキが情報局で叩き込んできた情報に依《よ》れば、この組織はラングラン東部の四州にそれぞれ拠点を持ち、州をまたがった広範囲でシノギを行っているらしい。それなりの巨大組織とは云え、拠点の数的には中堅。今の組織のトップは組織の拡大に興味はないようだが、配下は別。特にここの拠点を任されているマサキを雇った男は野心家だと聞いた。
そんな男の部下たちである。フェイルロード亡き今なっては、モニカ以上の出物は存在しない。奴隷以外にも使い道の多い”商品“。それはこの男でなくとも舞い上がったものだろう。
「どうやって入手したんだ、あんなの。ああ、いや、聞かせられない話なら話さなくていい。そのぐらい驚いたって云いたかっただけだ。手口に興味はねえよ」
「その辺りは俺もよくわからんが、うちの組織で入手したのは確かだな。あんなのは他所からは入手できねえ。元値がかかり過ぎちまう」
「そりゃあそうだ。王女様を生で拝める機会なんて、一生ないと思ってたしな」
「だろ。ご機嫌取りは大変だが、まあ、頑張るんだな。アレが売れたら多分|報奨《ボーナス》が出る」
「ご機嫌取り?」マサキは意味がわからず、男に訊ねていた。
自身や他人の身体を傷付ける可能性があるにも関わらず、針を扱う刺繍用具を娯楽用品として与えられているのだ。食事でただひとりフルーツが与えられているのもそう。午後にはティータイムも用意されている。
室内に装飾品があるのもモニカだけだ。
彼らがモニカを相当に遇しているのは、マサキにもひと目でわかったものだが、それにしてもご機嫌取りとは。人身売買組織にしては思いがけない単語が飛び出したものだ。
「あの商品の品質はきちんと保たないとならないからな。それにかかる手間は結構なもんだ。あれが欲しい、これが必要ってな。沐浴だって必要だ。皮膚が天然素材しか受け付けないとかで、服にも気を遣う。しかも魔力の高い元王女様だからな。行動制限魔法も何日かに一回は掛け直さないとならないしな。そうそう、今日はなかったが、話し相手を求められることもある」
「まさか俺に、王女様のお話し相手をしろとは云ってねえだろうな。それは流石に聞いてないぞ」
「安心しろ、そんな難しい話は必要ない。我々下々の日常生活の話だけでも充分だ。物珍しいんだろう。喜んで聞いてくれるさ」
はあ、とマサキは大仰に溜息を吐いてみせながら、内心ではしめたと思っていた。
どういった形でご機嫌取りをさせられるかはわからないが、単身組織に潜入しているマサキの手数を増やす為には、彼女らの協力が必要不可欠なのだ。その為には、モニカと意思の疎通が出来る機会を得なければならない。それが早くも叶いそうな先行きに、マサキの鼓動は早まった。
けれども、とマサキは気を引き締め直した。油断は禁物。上手く物事が進んでいるように見えるときほど、次に起こる得る思いがけない有事《ハプニング》に備えよ。そうマサキに教え込んだのはゼオルートだったか、それとも兄弟子たるファングだったか……。
いずれにせよ、マサキがここですべきことは決まっている。
――余計な欲を出さないようにしなければ。
すべきことは決まっているのだ。ここでモニカと顔を合わせたのも何かの縁と欲を掻こうものなら、自身の足元をすくわれかねない。仮にも裏社会の中堅組織である。命に関わる場所にマサキは潜入しているのだ。
「しかし何もない町だ。休暇なんかはどうやって過ごしてるんだ」
「ここから10キロほど離れたところにある町は街道沿いにあるだけあって、そこそこ栄えてるからな。そこまで出て用事を済ませる者が殆どだ。まあ、ここでも酒ぐらいは飲めるが、見ての通り辛気臭い町だしな……」
そうして少しの間、男とコミュニケーションを取ったマサキは、食堂から自分に与えられた部屋に戻った。疲れが溜まっていたのだろう。シャワーを浴びてベッドに潜り込んだマサキは、自分でも驚くほどのスピードで深い眠りへと落ちて行った。
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