流石に重い話が続いてしまったので、今回は頭を空っぽにして楽しめるエロを書こうと思いました。
と、いうことで今回はプロローグまで。リクエストの戦士なマサキと魔法使い白河のコンビになります。何故このふたりが組んで旅をしているかについては追々書くことにして、ちゃんと触手も出るよ!←
拍手有難うございます。励みになります!(*´ω`*)
来週からシフトの入り方が変わる関係上、更新スピードが落ちるかも知れません。いや、わかりませんけど。なんかまた社員登用の話が出ていて、その条件とかを聞かないといけないのですが、施設外に行っている関係でいつ聞けるかわかりゃしない!と、いうことで未来が定まらない@kyoさん。中々先の予定について申し上げられなくてすみません。
と、いったところで本文へどうぞ!
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と、いうことで今回はプロローグまで。リクエストの戦士なマサキと魔法使い白河のコンビになります。何故このふたりが組んで旅をしているかについては追々書くことにして、ちゃんと触手も出るよ!←
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来週からシフトの入り方が変わる関係上、更新スピードが落ちるかも知れません。いや、わかりませんけど。なんかまた社員登用の話が出ていて、その条件とかを聞かないといけないのですが、施設外に行っている関係でいつ聞けるかわかりゃしない!と、いうことで未来が定まらない@kyoさん。中々先の予定について申し上げられなくてすみません。
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<夢の頂>
(三)幕間
マサキの二匹の使い魔をもう今日は遅いからと休ませて、経過観察の名目でその場に残ったシュウは、培養カプセルの中にて深い眠りに落ちているマサキの顔を覗き込んだ。
マサキの二匹の使い魔をもう今日は遅いからと休ませて、経過観察の名目でその場に残ったシュウは、培養カプセルの中にて深い眠りに落ちているマサキの顔を覗き込んだ。
角の取れた表情。他人に対して構えがちなマサキにしてはかなりリラックスした状態にあるようだ。力の抜けきった手足がゆらゆらと培養液内で揺れている。いい傾向だとシュウは嗤った。
脳に流し込む電流の量を調節することで脳波のコントロールを可能とする。シュウが用いた技術は、恐らく、シュウの望み通りの夢をマサキに見させているのだろう。膨れ上がった男性器。マサキの肌が時折ぴくりぴくりと震えるのを確認したシュウは、それだったら――と、培養液の粘度を高めることとした。
そして電極を通す。
これで彼は肌に吸い付くような刺激を感じられるようになった。
ここに脳波とシンクロさせて電気を通せば、夢の流れに合わせて刺激を感じられるようになる筈だ。主人の倫理観を無視しきった行動に呆れ果てている使い魔にそう説明をすれば、「もう、後でどうなっても知りませんよ!」と、彼は声を荒らげた。
「幾らマサキさんでもそこまでやったら不信が勝ちますって。この人がどれだけ精神的に剛健《タフ》か知らないご主人様じゃないでしょ! 絶対起きます! 暴れます! そうなってから対処しようとしても時既に遅しですよ。揉める程度で済めばいいですけど、一発お見舞いされるようなことになったらどうするんです? いーや、一発で済めば御の字。ぼっこぼこにされても知りませんよ!」
彼の忠告にシュウは微笑みを返した。
粗野で粗暴な性質が勝るマサキではあったが、理屈には滅法弱い。直感的に道理を嗅ぎ分けているからだろう。筋を通されると返答に詰まるばかりか承服してしまうこともままある。加えて貸し借りをきっちり清算しないと気が済まない性質だ。シュウに助けられたと知った彼はそれを借りと認識することだろう。弱味を抱えてしまった彼を丸め込むことなど、シュウにとっては赤子の手を捻るようなもの。そう、勝ち負けで云えば、シュウに身体を預けなければならなくなった時点でマサキは負けているのだ。
そうした主人の考えを読んだのかはわからない。けれども主人がマサキの対処に絶対の自信を持っていることは悟ったのだろう。はーあ。と大仰に溜息を吐いてみせたチカは、「ホント、誰に似たんだ方知りませんが、こうと決めたら梃子でも動きゃしない!」と、悲鳴に近い声を上げると、シュウの肩から培養カプセルの上へと。まるでマサキの身を案じるかのように飛び移って行った。
(四)とある財宝が眠る洞窟にて
確かに後のことを考えずに、今の武器よりランクが二つも上になる銀製の長剣を買ってしまったマサキが悪かった。
(四)とある財宝が眠る洞窟にて
確かに後のことを考えずに、今の武器よりランクが二つも上になる銀製の長剣を買ってしまったマサキが悪かった。
マサキは隣で眠っている男を窺った。
同じ銀製の武器にしても、短剣か、もしくはせめて細身のレイピアぐらいにしておけば、ここまで資金的に困窮するような事態には陥っていなかっただろう。辛うじて宿には泊まれたものの、馬小屋に等しい藁の寝床。食事は日に一度、パンと野菜をくたくたになるまで煮たスープを取るのが精一杯だ。
贅沢に慣れている男がこの事態を面白くなく感じているのは間違いない。あからさまに不機嫌な態度を取るでないにせよ、減った会話。気まずさが漂う生活ももう一週間になる。今更に悔いても後の祭り。はあ。とマサキは天井を仰いだ。
この辺りの地域は不死族のモンスターが多い。弱点となる銀製の武器を持っておかねば、この先の旅が困難になるのはわかっていた。だからこそ購入した銀製の長剣。しかし、まさか路銀に困る事態に陥るとは思ってもいなかった。
二、三も依頼をこなせば元を取れると思っていたのだ。
ところがそういった土地を好んで訪れるような物好きたちだけはある。冒険者たちは流石の猛者揃い。めぼしい依頼は彼らに駆られ、実力はあっても駆け出しに等しいマサキたちに回ってくる依頼は、日々の糊口を凌ぐのがやっとな小口ばかりだ。
ならばモンスター狩りだと思っても、マサキたちの資金力では遠出は難しい。近場のめぼしいモンスターたちは彼らによって狩られ尽くされた後だ。スライム退治で稼げる金などたかが知れている。それならばまだ小口の依頼をこなした方が金になった。
――どこかにお宝でも眠ってないねえもんかな。
このままでは宿に泊まる資金さえも尽きかねない。マサキがぽつりと呟いた瞬間だった。
「枯れた遺跡にでも行ってみますか」
既に眠りに就いていると思っていた男が言葉を発した。
枯れた遺跡とは、数多くの冒険者が探索を尽くした後の新しい発見に乏しいとされる遺跡のことである。初心者冒険者の練習の舞台にはもってこいだが、財宝的な意味での収穫は全くといっていいほど期待出来ない。稀にはならず者が持ち込んだ財宝などが発見されることもあるとは聞くが、そんな幸運が果たしてマサキたちに訪れたものか。
とはいえこの話の流れだ。男が今更鍛錬を提案する筈もない。彼らが見落とした財宝を期待しているのは明らかだ。
「んな上手い話があるかよ。英雄譚《ヒロイック・サーガ》じゃあるまいし」
「かといってこのまま街でお使いを続ける訳にも行かないでしょう。遠出するだけの路銀もなし。今日の食事を満足に取るだけの資金もなしとあっては、いずれ行き倒れるのが目に見えてますよ」
うーん。と、マサキは唸った。確かに男の云う通り、このままではマサキたちに活路はない。
小口の依頼をこなし続ければ、いずれ大口の依頼を与えられるかも知れないと期待して組合《ギルド》に通い続けてはいるものの、その生活とてこの状態ではいつまで続けられたものか。いざという時の為に蓄えていた宝石も、武器を買う為に放出してしまった。切り札が何ひとつない現状では、確かに一発逆転に賭けるしか方策はないのかも知れない。
「云ったからには情報を持ってるんだろうな」
マサキが尋ねると、勿論、と男が嗤った。物静かに過ごしているように見えて、情報収集はしっかり行っていたらしい。男の自信たっぷりな口ぶりに、なら、早速明日にでも旅立つか。マサキは答えて、冒険が待つ明日に備えるべく目を閉じた。
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