またトンチキなことを……
おまけの後日談を書くつもりですが、取り敢えずはここまで。
びっくりするほど頭の弱い話を書いた気がしますが、自分への誕プレだしこれでいいよね!
では本文へどうぞ!
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<欲に溺れた魔術師>
四.終わりなき宴
喉を塞ぐ男性器にくぐもった声が洩れた。仰向けに転がされた身体から垂れた頭が、ベッドの端で逆向きに彼の男性器を咥え込まされている。夜毎、マサキの許を訪れるようになった姿の見えない彼らは、こうして様々な体勢をマサキに取らせながら、その口唇とアナルを代わる代わる犯してきた。
喉を塞ぐ男性器にくぐもった声が洩れた。仰向けに転がされた身体から垂れた頭が、ベッドの端で逆向きに彼の男性器を咥え込まされている。夜毎、マサキの許を訪れるようになった姿の見えない彼らは、こうして様々な体勢をマサキに取らせながら、その口唇とアナルを代わる代わる犯してきた。
―――もっと奥まで飲み込みなさい、マサキ。
マサキの口腔内に熱い肉の塊を押し込んでいるシュウの声が空から降ってくる。彼はベッドの端に立って、喘ぎ声を封じられながらも身体を跳ねさせてよがるマサキの身体を見下ろしているようだ。ん、んんっ……マサキは今また腰を揺らした。両の乳首を舐っているふたりの舌は、ねっとりとその突起に纏わり付いて離れる気配がない。
ずるずると口唇を擦って口の中へと|挿入《はい》り込んでくる彼の男性器は、とうに猛々しく反り返っている。次はきっと彼の男性器が挿入されることになるだろう。マサキはベッドの逆側で、自らの脚を抱え込んでアナルに男性器を挿入している男の気配を窺った。規則正しいリズムでアナルを塞ぐ肉の壁を掻き分けて男性器を抜き差ししている男もまた、恥辱に塗れたマサキの姿を見下ろしながら愉悦に浸っているに違いない……身体を幾度も跳ねさせながら、彼らの為すがまま。マサキは与えられる快楽を貪った。
―――ふふ、すっかり男を受け入れることにも慣れたようですね。どうです、マサキ。私に躾けられた気分は。こんなに深く咥え込んで。どちらの口もまるで私の為に誂えられたようですよ。
彼らとの|性行為《セックス》は、まさに獣の交わりと呼ぶに相応しい。自尊心を剥かれ、ただの雄へと成り下がる。そして本能の赴くがまま、明け透けな欲望と止め処ない性欲に身を任せてゆく。
そこには魔装機神の操者たるマサキ=アンドーは存在しない。ひとりの安藤正樹という男がいるだけだ。
屈辱的な扱いを受けているのはわかっていた。彼らはマサキをただ自分好みの身体に躾けたいだけなのだ。マサキがどうしたいか、何を望んでいるかなど関係ない。快楽を与え、肉欲で支配する。そして自らに従属させる。たったそれだけの欲。それを覚っていたマサキは、だからこそ彼らから解放された後には口惜しさに歯噛みしたものだ。
だのにいざ彼らの気配を間近にすれば、胸を高鳴らせずにいられない。
深くマサキのアナルを抉ってくる男性器。ずぶずぶと音を立てながら抽迭を繰り返しているその肉の塊が、陰嚢の裏側をコツコツと叩いている。ん、ふ……マサキは腰を反らした。緩く波を立てていた快感が、いよいよ本領を発揮しようとしている。
ん、んん、んっ。絶え間なく洩れ出る声に、そろそろ頃合いと感じたようだ。乳首を舐っている彼らの手が、そろりとマサキの男性器に伸びてくる。汁を滴らせているマサキの陰茎を扱く手と、引き上がった陰嚢を揉みしだく手。んん、んん、んんんっ。身体のそこかしこに走る快感に、マサキの意識が薄れてゆく。
荒い息遣いだけが響いてくるベッドの上で、マサキは彼らの緩急自在な性技に踊らされた。両の乳首をそれぞれ舐られては肌をわななかせ、陰茎と陰嚢をそれぞれ弄ばれては腰を跳ねさせる。口虐と肛虐。マサキを犯しているふたつの男性器の動きがいっそう激しさを増した。絶え間なくマサキを突き上げてくる彼らに、マサキの全身はぴくりぴくりと痙攣するばかり。まるで陸に上がった魚だ。シュウがそう云って嗤う。
―――あなたがここまで快楽に弱いとはね。知っていたらもっと早くから可愛がってあげたものを。
彼の男性器は容易くはマサキを達させてくれなかった。不意に深く押し込まれては、長く浅く突かれる。乳首を舐る舌にしてもそう。不意に強く吸い上げてきては、長く柔く舐ってくる。常に一定とはいかない快感の程度に、もどかしさばかりが募ってゆく。|達《い》きたい。マサキは焦れた。
それがシュウの可愛がり方でもあるのだろう。だからといって、燻ぶった欲望をいつまでも抱えているのは耐え難い。いつしかマサキは自ら腰を振っていた。それを目の当たりにしたシュウがクックと嗤う。
―――そこまで欲しがられると男冥利に尽きますね。|達《い》きなさい、マサキ。幾らでもあなたの望むがままに与えて差し上げますよ。
深く受け入れた男性器を、より身体の奥へと引き込むようにマサキは腰を振り続けた。小さな波が、より大きな波へと変わってゆく。んっ、んっ、んんっ、んっ。喉を衝く声に限りはない。マサキは全身で彼らの動きに応えた。
やがてひときわ高い波がマサキの身体を浚う。
脳の中が白く弾けたかと思うと、身体が宙に放り出されたかのような感覚に襲われた。遅れて雷に打たれたような快感に貫かれる。それを察したのだろう。より深く、より奥に。突き立てられたシュウの男性器に、声にならない声が洩れる。―――ッ! びくびくとアナルの底を引き攣らせながら、マサキは|絶頂《オーガズム》に達した。
……………………。
………………。
…………。
快感の余波に身体を震わせ続けること、暫く。ずるりと引き抜かれた二本の男性器に、マサキはようやく自由となった喉で声を発した。とはいえ、それはまともな言葉とはならなかった。内臓をも震わせる快感は、マサキの口から言葉を奪ってしまったようだ。
あ、あ、あ。喘ぐように言葉を吐くマサキの身体をベッドに伏せさせたシュウが、早速とばかりに再び男性器を捻じ込んでくる。そうしてマサキと繋がったまま身体を返すと、終わりなき快感に早くも声を上げているマサキにこう囁きかけてきた。
―――今日はもっと愉しいことをしましょう。より私があなたを感じられるようにね。
まるでこれまでの性行為は前座であったとでも云わんばかりの言葉に、マサキは何をされるのかと身構えた。今までの性行為でも過ぎた快楽であったのに、これ以上となると予想も付かない。
―――ふふ……大丈夫ですよ、マサキ。あなたならきっと悦んでくれるでしょう。
シュウの男性器を受け入れるのに開いていた脚に手がかかる。もうひとりの彼はマサキの膝裏に手を差し込んでくると、その脚を抱え込んで、既にひとり目のシュウの男性器を受け入れているマサキのアナルにその昂ぶりを押し当ててきた。
―――無理、無理だろ。無理だって。
逃れたいのに、逃れられない。ひとり目のシュウは確りとマサキの腰を抱えていたし、ふたり目のシュウに至っては脚を抱え込んでいる。ふたりがかりで身体を押さえ込まれたマサキに勝ち目がないのは明らかだ。
―――素直に受け入れなさい、マサキ。
広がりきった感のあるアナルの口。ひだを伸ばしている蕾の中に、ふたり目のシュウの男性器の先端が潜り込んでくる。う、とマサキは声を上げた。亀頭の先でゆるゆると蕾を押し広げながら、マサキの中へと入り込んでくる男性器。ずるり、とそれが体内に収まった瞬間、強烈な|絶頂感《アクメ》がマサキを襲った。
―――連日、私の|男性器《ペニス》を咥え込んできただけはありますね、マサキ。こんなにスムーズに挿入を果たさせてくれるとは思ってもみませんでしたよ。まるで私を悦ばせる為に生まれてきたような身体だ……。
悦びを隠しきれない声でマサキの耳元に囁きかけてきたシュウの腰が動き始める。あ、や。馬鹿、動く、な……前後に挟まれた身体。二本の男性器がそれぞれの|律動《リズム》で動いている。マサキはきつく目を瞑った。内臓を直接押されているような圧迫感を感じているのに、気持ち良くてどうしようもない。常に満遍なく腸内を擦っている二本の男性器に、あ、ああっ、ああああっ。限界を感じたマサキは悲鳴に近い声を上げた。
―――や、だ。壊れ、る。
一方の男性器がアナルの奥を突き上げてくれば、もう一方は浅い所を責めてくる。そして場所を変えては、繰り返し。交互にマサキのアナルを責め立ててくるふたりのシュウに、マサキは早くも男性器を熱く滾らせていた。あ、イク。イク。こんな刺激に慣れてはいけない。思いながらも快感は止まらない。
―――あっ、はっ。ああんっ。
宙に弾け散る飛沫。透明な液体を際限なく放ちながら、マサキは再びの|絶頂《オーガズム》を迎えていった。
※ ※ ※
「ここのところ、身体を留守にしていることがなくなったようですが、もうアストラル体の研究はおしまいですか、ご主人様」
※ ※ ※
「ここのところ、身体を留守にしていることがなくなったようですが、もうアストラル体の研究はおしまいですか、ご主人様」
精嚢が空になるまでマサキを犯したあの日から、一週間。シュウは自宅で新たな研究に専心する日々を送っていた。
「そろそろ次の段階に研究を進ませる時期にきたのですよ、チカ」
突然に身体を留守にすることがなくなったことを疑問に感じているらしいチカの問いに、シュウはそう答えてやりながら、纏め上げた資料を手に革張りの椅子から立ち上がった。
勿論、新たな研究もまた、マサキを躾ける為のものである。
分割したアストラル体を宿らせる第二の肉体の生成。この研究が実現した暁には、本体とクローン。それぞれの肉体にアストラル体を宿らせて、自在に動かすことが可能になるだろう。それは更なる快楽をマサキに齎す筈だ。シュウは自らの悪魔的な試みに、笑いが込み上げてくるのを止められなかった。
質量を持ち得ているとはいえ、アストラル体で出来ることには限りがある。例えば射精。幾らアストラル体のシュウが射精をしたところで、それは物理的な痕跡をマサキの身体には残さない。シュウはマサキに己を刻み付けたいのだ。
今よりも深く、そして強く。
しかし長く放置を続けてしまった。一週間。そろそろマサキの身体が恋しく感じられるようになってくれば、マサキもシュウに与えられる快感を恋しがっていることだろう。今晩にでもアストラル体をマサキの許に向かわせよう――書斎を抜けたシュウはそう考えながら、地階にある研究施設に続く階段を降りようとした。
その矢先に、玄関のチャイムが激しく鳴った。
無視するのは容易かったが、サフィーネやモニカであったら厄介な事態になりかねない。彼女らは正面突破が無理と悟れば、裏口を探してでもシュウへの接触を試みてくる。適当にあしらって、早めに退散してもらうが吉。シュウは玄関に向かった。
「そんなにしつこく鳴らさなくとも、聞こえていますよ」
ドアを開くと、どさり。今まさにドアを叩こうとしていたらしい身体が、胸に雪崩れ込んでくる。
シュウより頭半分は低い背。夜毎嗅いだ肌の匂いが香ってくる。何の用です? その身体をやんわりと引き剥がしてやりながら、白々しくもシュウが尋ねてやれば、わかってるくせに。糸が張り巡らされた蜘蛛の巣に自ら飛び込んできたマサキは、口惜しさを滲ませる表情でそう口にした。
「云ってくれなければわかりませんよ、マサキ。何をしにここに来たのです」
つま先を立てたマサキの口唇がシュウの耳に寄せられた。セックス。明瞭りと言葉を吐いた彼に、シュウは声を上げて嗤った。その肩を抱いて家の中に導く。玄関ドアを閉めながら、覚悟は出来ていますよね? マサキの耳元に囁きかけてやれば、ぴくりとその身体が揺れる。
シュウは寝室へと彼を連れ込んだ。そして胸の内で勝利の快哉を上げながら、たっぷりと犯してあげますよ、マサキ。そう口にして、彼の身体を手荒にベッドへと沈めていった。
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