終わらなかったダヨー。
ということでまたもエロシーンに入れませんでした!
何かロマンチックにも限度がある舞台にしちゃった気がするんですけど、悲しいかな。私の筆ではボートハウスのチル度の高さが書ききれない!!!くっそwwwもっとwwww筆力がwww欲しいwwww
そんな回です。さっくり続きます。次回こそ頑張るよ!!!!←
ということでまたもエロシーンに入れませんでした!
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<続々・ささやかな無駄遣い>
三時間ほど粘った結果、小魚が五匹に、大ぶりのシイラが一匹釣り上がった。
特徴的な頭をしていることもあって、見た目はグロテスクにも感じられるシイラだが、身はあっさりしていて食べ易い。半身を刺身に、残りをバターソテーに、そしておまけの小魚はフライにして夕食を済ませる。
「シャワー、浴びて来いよ。片付けは俺がするからさ」
半日に渡って潮風を浴びた身体は、太陽の下で釣りに勤しんだこともあって、大分べたつきを見せていた。
ずっと開け放たれていた船首側の窓をマサキが閉じる。とはいえ、目の前の絶景までもを閉じてしまうつもりはないようだ。開け放たれたままのカーテン。月が波を照らす海が良く見える。
「半分くらい残りましたね」
テーブルの上には食べきれなかった料理とキャンドルライト。刺身は完食したが、ソテーとフライは殆ど手付かずだった。
「これは明日の朝食にしようぜ」
そう笑ったマサキに頷いて、シュウはシャワールームに向かった。
シャワールームに続くドアの前には簡易的に設えられた脱衣所。そのカーテンを閉めて服を脱ぐ。足元に敷かれているマットと、その脇に置かれている脱衣籠。籠の中にはバスローブが用意されていた。
成程。手ぶらでいい――と、シュウを誘いに来たマサキが云ったのは、こういった理由からだったのかと納得する。
行き先がこうした場所だと知っていれば書物ぐらいは持ち込みたかった――とシュウは思っていたが、時間の経過とともにその気持ちは消え失せてしまっていた。
そもそも読書に夢中になった結果、いつもと似たような時間の過ごし方になってしまっては本末転倒ではないか。マサキの手引きとはいえ、折角、俗世間と関わりのない場所に来たのだ。非日常を楽しむのも、心身の健康を保つ為には重要である……
シュウはシャワールームに足を踏み入れた。
こじんまりとしたハウスボートだけあって、シャワールームは人ひとりが入れるぐらいの広さしかない。腕を折って伸ばせるかぐらいの余裕。それでも釣りで疲れた身体にとっては極上の施設だ。そう思いながら、腰の辺りの高さにあるコックを捻る。
発電エネルギーを無限に生み出せる永久機関に、海水を真水に変えられる循環濾過機能。ハウスボートに詰め込まれたラ・ギアスの現代技術は、肌に馴染む温度の湯をシャワールームに提供してくれる。しかも枯渇を怖れる必要がないときたものだ。
髪に肌、こびり付いた潮を洗い流す。皮が剥がれるように落ちてゆく埃が、まるで日常生活の残滓のようだ。
「あなたの番ですよ、マサキ」
思う存分シャワーを浴びたシュウは、夕食の片付けを終えたマサキにシャワールームを明け渡し、バスローブ姿のままベッドに上がった。
読むべき本もなければ、暇を潰す道具もない。手持無沙汰な時間に、どう過ごすか悩みながら周囲に視線を向ける。洗い上げられたばかりの食器が並ぶキッチン……蠟の残りが心ともなくなったキャンドルライトが残るテーブル……窓の向こうに広がる夜の海の奥に、せり上がる大地に生きている人々が灯している明かりが明滅している。
――何を考えるでもなく過ぎてゆく時間というものは、これほどまでに心を癒すもなのだ。
日々を追い立てられるようにして生きているシュウにとって、こんな風に無為な時間を過ごせる機会はそうなかった。
研究に開発、読書に論文作成。四六時中、暇《いとま》なく真理とその解法の探求を続けるシュウを、マサキは良くこう云って揶揄したものだ。お前、時計よりも働くのな。それが当たり前なシュウは、だからこそ普通の人間が知っていることを知らなかったりする。
これもそのひとつだ。
シュウが新たな発見をしたその瞬間だった。奥の脱衣所のカーテンが音を立てて開かれた。
「何だ? 窓の外を眺めてただけか?」
シュウと同じくバスローブ姿でシャワールームから出てきたマサキが、ベッド脇のサイドチェストに目を落とす。
そこに置かれていたのは手巻きで稼働するタイプの小型ラジオ。使い込まれた跡があるということは、何処かで手に入れてきたヴィンテージであるのだろう。きっと件のデザイナーが用意したものに違いない。そう思いながら、シュウは取り上げたラジオのレバーを回した。
「テレビぐらいは付けてもいいかなって思ったんだけどさ、ニュースが目に付くとな。ゆっくり休める気がしなくて」
ベッドに上がってきたマサキが、「何が聴けるんだろうな」と、興味津々でシュウの手元を覗き込んでくる。
シュウはラジオのスイッチを入れた。自動で帯域《バンド》を合わせてくれるようだ。流れ出たノイズが数秒もしない内に、落ち着いた曲調の音楽へと変化する。ピアノにドラム、弦楽器……ゆったりと奏でられる曲はどうやらジャズであるようだ。
「何か、いいな。こういうの」
色取り取りのクッションに頭を埋めて寝そべったマサキが、天井に手を伸ばしながら口にした。
「見ろよ。夜の波の影だ」
マサキの言葉に頭を上げれば、薄暗い天井に月明りを反射した波の影が幾重にも映っている。
ゆらゆらと揺らめく波模様。マサキが伸ばした手は、それを掴み取ろうとしているようだ。
シュウはマサキのその無邪気さが、どうしようもなく愛おしく感じられて仕方がなくなった。見るに見兼ねて――或いはシュウの傍若無人さに耐え兼ねてではあっただろうが、この時間をシュウに与えてくれたかけがえのない男《ひと》。シュウは湧き上がってくる衝動の赴くがままにマサキの手を掴み、その指に自らの指を絡めていった。
そのまま、彼の手を頭の脇に置く。
そうして自らの身体をマサキの身体に多い被らせたシュウは、すっかりこうした行為にも馴染んだ様子でだ。ゆっくりと目を閉じたマサキの口唇に自らの口唇を重ねていった。
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