昨日、ハイテンションな日記を上げた所為ですかね。ちょっぴりいい感じ、ならぬちょっぴりお疲れのワタクシです。件の日記に拍手有難うございます。勝手に合意を取り付けた気分で打ち続けているのですが、カテゴリを作ったはいいものの、やっぱり置き換えは設定的に無理だ、との結論に至り(汚れ役が多過ぎる)、白河以外に他に出すキャラは私が愛して止まないザッシュぐらいにしておこうかな、と思ったりしている次第です。(ああ、でもビアンの名前ぐらいは出ますかね)
昔、話した覚えがあるかわかりませんが、何故か私はマサキの過去にダーティなイメージを持っていまして、そこにSF的世界観を加えたらどうなるかと考えた結果がこれだよ!的な。人口統制プログラムは、地上との兼ね合いで出生率が決まるので、残念ながら彼らは卒業するまで女を知らずに成長します。つまり……あとは言わなくてもわかるよな?
そんなえげつない話ですので、細々と日記でやらせていただこうかな、と。
ところでザッシュ君。君、もしかすると本懐を遂げられるかも知れないよ?(問題発言)
そうだ!そういえばこれは日記だった!で書かせて頂きたいのですが、皆様腐女子もしくは貴腐人と信じて言いますが、最近アンダーヘアーにですね、白いものが目立つようになってきたんですよ。ええ勿論白髪です。大した量ではないのですが、2、3本って微妙な量だけに目につくと却って嫌になるものですよね。とはいえ、粉瘤になりやすい私は抜くのは厳禁。切ろうと思っても老眼でよく場所がわからなかったりしたり場所が場所だったりで、手が上手く届かないと申しますか、何よりそのたった数本を切る手間が面倒臭い!(心からの叫び)
なので、
ワタクシ、
考えた結果、
「どうせ将来的にはもっと白髪増えるんだから全剃りでよくね?」
やっちゃった°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°てへ☆
なんか最近噂によるとパイパン流行ってるみたいな話も聞きますし、いいかなー、と。
駄目ですかね?っていうかそこまで流行ってない?
第一章 チャイルド・ヴァンプ
エルドラドは、東部・西部・北部・南部からなる四つのエリアに、女子用のW、男子用のMの学習エリアと居住エリアを併設した独立したセクションを持つ空中都市だ。各セクション間の行き来は、人口管理の名目によって、容易にはなされないように設計されている。
セクションの内部は四つのブロックに分けられているが、こちらは週に一度の開放日や、イベント時には交流を持たせる目的もあり、解放可能な造りとなっていた。
ブロックという閉鎖された環境で育てられる試験管ベビーたちは、それは口さがなく今度入所する”狩り”で捕まった子供たちのことを語りあっただろう。事故だろうか、事件だろうか……それとも何がしかの非合法な職に就いていたのだろうか。親の顔を知らずに育つ試験管ベビーたちは、それと知れただけで、親を知る子たちに対しては厳しい態度を取ったものだ。
(今度、例の連中が来るんだろう?)
(ああ、例の摘発された事件の)
(情報屋連中の話じゃ、セクション分割じゃ追い付かない人数らしいけど)
(うちには何人来るんだろうな)
(下は一桁だって噂だけれど)
(マジかよ。えげつないことに手を染める連中もいるもんだ)
(面白くなりそうだよね、特に”メンバー”の連中なんかが)
情報規制は敷かれていたものの、それは雑誌や新聞の切り抜きや塗りつぶしでしか行われていなかった。テレビにしてもそうだ。未成年が関わる事件にはモザイクがかけられるとはいえ、将来に備えてだろう。地上の情報を制限するのは、彼らの将来に関わると、それらは最低限度に留められていた。食堂で、或いは娯楽室で見たに違いないその”ニュース”を、辺り憚りつつも彼らは大いに噂にしたものだ。
(だけど、来るとしてもブロック移動にはしないって話だぜ)
(セクション移動か……バレる奴はバレるけどな)
(ね。何考えてんだか、監理局は)
エルドラドを管理するのは、国際科学連盟直下の”管理局”だ。各セクションを繋ぐエアーラインの中央に位置する、高々と天にそびえるタワーにある監理局は、主に子供たちの健康や知能の管理を担当している。その下に連なるのは、地上から来る子供たちにエルドラドのルールを教え込む”教務課”や、各セクションに子供を割り振る”教育課”、といった実務を担当する課だ。組織を統括する立場でもある監理局は、そうした課を含めて監理局と呼称されることも多い。
(でも実際、知らない子は本当に知らないままだよね)
(俺もこの間、知り合いが全然いない奴と同室になった)
(管理局って結構そういうことやるよね。狩りで捕まった子たちがわからないようにさ)
三か月に一度行われるブロック移動と異なり、セクション移動は年に一度。エルドラドの子らの進級、或いは卒業を待って行われる。出来るだけ多くの子供たちとの触れ合いをさせたいと考えているからだろう。自然、エルドラドで育った純粋培養の試験管ベビーたちの繋がりは強固なものとなっていくものだ。
(でもさ、事故や事件で親を亡くした子たちが可哀想だよね、付き合わされるんじゃ)
(お前、親がいる奴らの肩を持つのかよ)
(だって欲しくない?親)
(俺たちはそういうのとは無縁だもんな。噂だとそういう連中は、地上で引き取り手があったりするとか聞くけどさ、俺たちは卒業しても里親貰えるかわからないしなあ)
つまるところ、試験管ベビーとはそういう存在なのだ。生まれてから死ぬまで親に恵まれない子もいれば、その能力を望まれて恵まれる子もいる――。それは親を知る、”地上”の子らへの嫉妬心も生まれようというものだろう。
彼らはだからこそ、彼らを管理する監理局をこう呼ぶのだ。
“母親”と。
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