日記って云っていいのかわからないですけど、日記ってのは日々思うことを綴ることでもあると思うので、多分これも日記の一種なのだと思います。タイトルの話題に触れる内容なので、そういった話が心に刺さってしまう人は閲覧非推奨です。
ちゃんと警告しましたからね!
ちゃんと警告しましたからね!
ネット上だと誤解を受けることも多いのですが、私の容姿は決して良くありません。こう云うと、またまた御謙遜をとなるのが人間ではあるのだけど、残念ながらこれは揺らぎようのない事実なのですよ。
勿論、綺麗に生まれたかったなという気持ちはありますが、昨今の風潮のようにコンプレックス解消の為に安易に整形をしたいなんて、私は考えたことはありません。私は私の容姿を自分のものとして受け入れていますし、それに(決して優れてはいないことを認めた上で)満足をしています。
何故か?
それは遠慮なく物を云う叔母たちのお陰であるのですよ。
話は5歳の頃に遡ります。5歳の私は、「将来はうちの娘の婿に」なんて引く手あまただった元夫と幼馴染だったこともあって、幼稚園で彼に懸想している女子たちにそりゃあもうブスブス云われて髪を引っ張られたり突き飛ばされてりしてはわんわん泣くような生活を送っていました。
いやさー、5歳ってまだ現実が良く見えてないでしょ。そこまで果たして自分の容姿は駄目なのか?私は子どもながらに彼女らの容姿と自分の容姿を比べては、悶々とした日々を送っていた訳ですよ。
それを或る日、家に遊びにきた叔母に訴えたのですね。
そうしたら、彼女なんて云ったと思います?
「あんた、そうは云ってもね。私はあんたの身内だからあんたが可愛くて仕方がないけど、他の人からしたらもっと可愛い子はいっぱいいるってそういうレベルだよ」
いやー、もう失礼なんてもんじゃないんですけど、私はこの説明を聞いてすとんと腑に落ちてしまったんですよ。そうか!と。私は決して世間的には「可愛い」レベルの容姿をしていない。でも、叔母たちはそんな私が可愛くて仕方がないと云ってくれる!
叔母が「自分たちにとっては可愛い」と云いきってくれたことで、私は自信を失い切ることなく自身の容姿の世間における評価を受け入れることが出来たんですよ。誰かにとっては可愛いならそれいいじゃないか!と。
勿論、それだけじゃ自信のあるブスに育ちかねないので、叔母たちや母親は私に良くこう云って聞かせてきたのですよ。「あんたの容姿は決して良くはないのだから、代わりに内面を磨きなさい。容姿は生まれつきだけど、性格は変えられる。あんたは自分の容姿だけしか見てくれない人と、中身を見てくれる人だったらどっちがいい?」そんなの即答に決まってるじゃないですか。中身を見てくれる人の方がいいですよね!美人は三日もすれば飽きる生き物とも云うんですから!
私が内省的なのはこういったことが根底にあるのです。内面を磨く為には、自分の欠点を客観的に評価出来なければならないですよね。だから私は、自分で自分の欠点を見付けてはそれを改善するように心がけてきました。勿論、他人からの指摘も素直に受け入れるようにしてきました。
その甲斐あってか、私はこの容姿にしては恵まれ過ぎた交際経験を持っています。でも、それは私自身の素の能力では成せなかったことだと思うのですよ。それを叔母たちは見抜いていたからこそ、早くから云い聞かせてくれたのでしょう。四十路になると人間は過去を振り返りがちになりますけれど、今こうしてある程度成熟した自身で過去の自分を振り返るとつくづくそう思います。
容姿を手放しで褒められることはない私ですけど、歴代の彼氏はきちんと「(自分にとっては)可愛い」と云ってくれましたし、性格はそれなりに様々な人から褒められてきましたから。
折々で困った時に手を差し伸べてくれて人が現れるのも、きっと叔母たちの言葉信じて、性格を変える努力を続けてきたからだと思うんですよね。「誰かにとって可愛ければいいじゃないか!」それだけで生きていたら、きっとこんな風に恵まれた人間関係は構築出来ていなかったことでしょう。そういった意味では叔母に限らず、同じように私に云い聞かせ続けてくれた母親にも感謝しています。
そう考えると、今のルッキズムに走りがちな若い子たちっていうのは、何だか可哀相ですよね。親もそれを受け入れてしまう。それは容姿に対するコンプレックスを親自身が昇華出来ていないからに他ならないからですよね。
脱毛にしてもそうですよね。まともな医師は子どもの脱毛は本人にとって危険だから手を出しませんけど、まともじゃない医者が手を出してしまう以上、どうにもならない。大人になったら好きにしろですけど、危険だとわかっている内から親がバックアップして手を出させるって異常ですよ。
親が自分の子どものあるがままを受け入れられないって恐ろしくないですか?
私は凄くそれを恐ろしいことだと思います。愛情って何だろうな。そう考えてしまうほどに。
あ。ちなみにいじめっこたちにはきちんとやり返しました。いやー、幼稚園の先生が「あなたもやられっぱなしでは駄目よ」って云うから、「なんだ!やり返していいんだ!」って。ずっと考えて続けていた彼女らの容姿上の欠点をずらずら上げてあげたら、「酷い!」って、みんな泣いちゃって……
酷くないですよねー? 先に喧嘩売ったのはどっちだっつーの。
なのに「やり過ぎよ」って先生に注意されたんですよ。え?おかしくない?私は口だけですよ!突き飛ばしたり髪を引っ張ったりした方がより悪いでしょうよ!(これを機に彼女らからのいじめはぴたりと止みました)
うーん。日記ではなくなってしまいましたねー。でもまあいいか。昔はこういったことも結構書いていた気がしますし。自分の記録が日記であるのだとしたら、これもまた日記。いつか振り返った時に、こう思っていた時期もあったと思えるよう、これからも自分をアップデートしていこうと思います。
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