魔装での同人活動が20年を超えて思ったんですけど、やっぱり人間は成長する生き物なんだなあって。
想像が付かなかったこともあって、昔は白河が心安く笑うところなんて絶対に書くもんか!だった訳ですよ。ほら、彼、自分のことに関しては巌のように頑なな人じゃないですか。心が冷え切ってるのがわかる人ですよね。
でも、もしかしたらそれは私が彼を誤解していただけなのかも知れない。そんなことを最近考えるようになりました。
私事を引き合いに出すのは恐縮なんですけど、私、誤解をされ易い人間なようなんですよ。別にお高く留まっているつもりはないんですけど、多分言葉が足りないのと、この和顔も相俟ってか、何て云うんでしょうね。気難しい人間のように思われてるみたいなんですよね。
私が笑うと周りの人間が喜ぶんですよ。
凄い嬉しそうになって、沢山笑わせようとしてくれるんです。
私は決して笑わない人間ではありませんし、むしろ他の人と比べるとわりかしよく笑う方(ゲラだと思う)ではあるんですが、印象って云うんですかねえ。それが良くない人にとっては非常に宜しくない。まあ、人間同士の付き合いで全ての人間に受け入れられるなんてことはないんですけど、何も企んでいないのに、何かを企んでいるように思われたりします。ちゃんと笑っているのに、「目が笑ってない」なんて警戒されることもままあります。
だからなるべく他人に対しては柔らかく接するように心がけているんですけど、それはさておき。そういう自分の在り方を振り返った時に、他人が私のことを盛大に誤解しているように、もしかしたら私も白河のことを盛大に誤解しているんじゃないかって強く思わされたんです。
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皆さんにとっての白河ってどういうイメージなんでしょうね?私はとにかく芯が強くて、負けず嫌いだけれど、それを表面に出すようなことは努めてしないようにしている人であり、また同様に自信家でもあるけれど、それも努めて表に出さないようにしている人だと思っています。自尊心の高さはエベレスト級なんじゃないですかね?知らんけど。笑
感情を理性で抑えることを知っている理性家であり、他人に対しては厳しくも、その意思を尊重する柔軟性を持ち併せている人です。魔装機操者たちの優しさは時に過保護で独り善がりですけど、彼の優しさは平等で公平であろうとしているのが伝わってくるとも思います。まあこれは私が白河スキーだからこその目の曇りかも知れませんが。
彼はきっと道の遥か彼方に立っていて、私たちが見ることのない世界の地平を見ているのでしょう。
だから昔の私は、どちらかというと白河を完璧超人に書きがちだっただった訳ですよ。勿論、当時からマサキに対するままならさを抱え込んでいる人だとは思っていましたし、それをサディスティック且つドメスティックに書く辺りは今も変わっていなかったりするのですが、昔と今を比べると変わったなと感じることがひとつだけありまして……
それはシュウマサとしてのゴールが想像出来るようになったことなんですよね。
昔は延々このふたり平行線なんだろうな。とか、書いててどうやって収集つけるんだとか、自分の話ながら思っていた訳ですが(LUV4Uなんかはそうです)、最近は明確なゴールが思い浮かぶようになったんです。そしてそれが思い浮かぶようになったことで、白河の駄目な部分も全部受け入れられるようになった(と、いうと語弊があるのですが)んですよね。
彼の駄目なところも含めて全部見たい。
人間だからこそ、彼であろうとも弱さはある。脆さもある。その弱さを、昔の私は見ることを恐れていた訳ですよ。それは彼に対して失礼ではないのか――と。
隠されているものを暴くこと、或いは隠しているのもを無理に作り出してしまうこと。それは彼の尊厳をないがしろにする行為ではないのかと。
ここは人の考え方ですし、賛否両論あるところではあると思うのですが、でもシュウマサとしてのゴールを書く上ではそこは絶対に避けては通れない道なのですよ。強情で意地っ張りで自尊心が高いふたりがくっつくんですよ?それが平坦な道のりである筈がないじゃないですか!
だから駄目な白河を書くことを躊躇わなくなったんですよね。
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彼がどういった人間であろうとも私は白河愁という人間を好きなことに変わりはありませんし、その全てをひっくるめた上での白河愁という人間じゃないですか。勿論、公式様がきちんとしたアンサーを出すのであればそれに従いますし、それこそが唯一解だと思っていますので、全てを素直に受け入れるだけではありますけど、でも絶対にシュウマサだけは譲らねーからな!(突然の反旗)
話は逸れましたが、どんな弱さや欠点を持っていようとも、それで白河愁という人間の価値は損なわれない(これはマサキも同等です)。そう思えるようになったのは、やはりそれだけ私自身が歳を取ったことで彼に対する向き合い方に柔軟性が出てきたということであるのでしょう。
(ただこれだけは絶対に無理なので云っておきますが、私は彼が雄でなければ嫌なのです。ここは絶対に譲れない最低ラインです。それを彼の欠点と取るか、それとも自然のあるがままと取るかは人それぞれでしょうが、私自身はそれこそが彼の最大の欠点にして弱点だと思っています)
何を云いたいのかわからなくなってきましたが、そういうことも背景にあって、今回ReBirthを書くことにしました。無様な姿ばかりの白河ではありますけど、それさえも愛おしい訳ですよ、私にとっては!!!
といったところで、本日の日記を〆たいと思います。マサキについてはまた今度。
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