あおいほし

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字書きでエロが書ける人って少ないからね。そんなことを云われたのは去年のこと。人によってはR作品にしか評価をくれない――そんな話をした時のことでした。

確かに少ないな！（目からウロコ）

小学生の時にエロありラブラブ男女カプの学園生活なんてのノート一冊に書いた@kyoさん。親に見付かって正座で一時間説教を食らったんですけど、物心ついた時にはエロがあって当たり前な生活をしていたので、書くのも当たり前。だからR字書きの絶対数が少ないなんてこと、考えたことがなかったんです。皆、書くよね？そのぐらいに考えてた！

だって人間の生の営みやん、エロって。

ある意味で本性な訳ですよ。見たくない？本性。そうなのですよ。@kyoさん、「見られないものが見たい」が二次創作の原動力な人なので、自分が見たいキャラの生の顔見たさにエロを書いてる訳ですよ。

しかしこれが滅茶苦茶難しい。

絵だとパッと思い浮かぶものを、字で表現しようとすると、文章がどんどん冗長になっていくのですよ。偶に云ってますけど、気を抜くと説明文の羅列になってしまうんですよね。それ、読んでて楽しい？楽しくないだろ的な……
私が目指すエロは心理的葛藤といやらしさがナチュラルに同居しているものなんですけど、そういった意味で満足出来たエロを書けたことは一度もない訳ですよ！！！！！
なんていうかですね、比喩！そう比喩が足りない！絡み付くようなまったりとした比喩！これが！出来るように！なりたいの私は！！！！
エロは通常の地の文と同じ単語のセレクトでやったらダメなんですよ。非日常感が出ない。いや、エロも日常の延長ではあるんですけど、生々しさに欠けてしまうと申しますか。書いている側の理性がキャラに出ちゃってると申しますか。かといって書き手が欲望一直線だと、何書いてるのかわからない文章になっちゃいますしね。

そういった意味ではまだまだ私、語彙力が足りないなって切実に思います。

エロだけ追求していくとどんどん過激な方向に向かって行ってしまうんですけど、そうじゃないんだよなー。もっとこうさ、抗えない人間の本能的なものをさ、業っていうかさ、それをスマートに書きたいんですよ。

何書いてもそうなんですけど、毎回、終わると同時に脳内大反省会開催ですよ。コレジャナイ。やぱコレジャナイ。って。

でもそんな苦悩や努力とは裏腹にR字書きって一段低く見られてる感があるんですよね。いや、しゃーないんですけど。所詮は外道ですしね。そりゃあそうよ。お手軽な苦悩の舞台だもの性行為って。でもいいんですよ、それで。

私はR字書きよ！それの何が悪い？

つくづくエロは難しいなあって、色んな作品の手直しをしていて思ったのでした。まる。