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あおいほし

日々の雑文や、書きかけなどpixivに置けないものを。

こないだ書いたやつのこと@30の物語編(前編)
あんまり特に裏話的なものはないのですが、やってみます。
全部を書くのは無理なので、抜粋です。

「書きたかったところ」
「いい感じになった気がするところ」
「掘り下げてもよかったところ」

を前編では語ります。お読みになりたい方はどうぞ。
1)書きたかったところ

<心のままに>
人様からいただいたリクエストではありますが、エロが一番書きたいシーンでした。だってこのシチュ、滅茶苦茶エロいじゃないですか。自分の手が自分じゃない動きをするとかさー。私の筆が足りず、エロさを表現出来ていないのが口惜しいです! いずれリベンジしたくもありますね。笑
<逃げ水>
微妙な仲のフェイルロードと白河が書きたかったんですよね。立場上、このふたり絶対に仲良くとは行かないと思っているので、その微妙な距離感を書けたところが気に入っています。
<過去からのemancipation>
うちの白河はリューネのこと(自由奔放に生きているところ)を気に入っているので、何だかんだで構わずにいられないというところが書きたかったところです。
<それぞれのこれから>
白河に一緒に暮らそうと云わせるシーンがとにかく書きたかったので、そこまでどう持っていくか考えに考えたお話です。このふたりの場合、経緯が経緯なので、恋や愛じゃなく友情でも充分エモいですよね。
<乾杯>
操者全員で飲んでるシーンが書きたかったのですが、この大人数を処理しきるのには、私の筆が足りず。もっとわいわいわちゃわちゃさせたいんですけどねえ。
<Night End>
そんなの「私があなたを買いますよ」以外に何があったものか!笑
<嵐の夜>
バイオリンを弾く白河が書きたかっただけです。幼稚園の頃からの性癖なんです、バイオリンを弾く男。(紛れもなくこれはホームズの所為なんですが)眼鏡もそうですが、推しに隙あらば自分の性癖を押し付ける女にございます。対戦宜しくお願いします。笑
<記憶の底>
マサキの記憶が戻る瞬間ですよ。もう私の性癖どうなってるの、と思いながらもやらずにはいられませんでした。うちのマサキは色々と白河に翻弄され過ぎですが、それが愉しいのです。
<Confession of love>
一度しか云わないのマサキバージョン(「夜離れ」)をやるのに、あれだけの文章量を必要とした訳ですが、こちらは割とスムーズに白河がゲロりました。そこが書きたかったところです。何だかんだでうちの白河はマサキに対して素直だと思います。

2)いい感じになった気がするところ

<LONGING~憧憬~>
”「生者と死者の違いでしょうね。生きている私は自分の口で否定することが出来ますが、死んでいるフェイルロードにはそれが出来ないでしょう。恐らくマサキは、リューネの言葉を死者への冒涜と受け止めたのでは?」”
どうやって着地させようか悩んだ話であったのですが、白河のこの台詞で全てが上手くまとまった気がします。どうでもいいですが、「死んで”いる”」と現在進行形にする辺り、実にうちの白河らしいと思います。
<DIALLING⇔CALLING>
自画自賛しますけど、タイトルが秀逸でしょ!私、こういうの大好き!笑
<昏き森の奥深くにて>
”どうぞ、とシュウが云って、舌をマサキの口腔内へと差し入れてくる。これを噛み切るだけでいい……そうしたいのに出来ない。”
ホモ爆弾という救い難い実際に開発された兵器を元ネタにエロコミコミであれこれ書こうと思った話なんですが、着地点が定まってなかったんですよね。最後のこの一文で、マサキの感情を表現しきれた気がします。
<TimeTunnel>
”見たいものを全て見た人生だった。欲しいものを全て手に入れた人生だった。恐らく、その死を知った他人は、自らの心に忠実に生きたシュウを、憐れだとも、傲慢だとも、或いは愚かだとも評価することだろう。それでいい。シュウは嗤った。”
私は白河本人は気付いていないけれども、彼が求めている「自由」というのは、肉体的な柵から解放されることではなく、精神的な柵から解放されることであるのではないかと思っています。それをきちんと成就して死ねれば、彼自身、自分の生には意味があったと思えるのではなかろうかと。ですから、この一文をきちんと書けたことには大きな意味があると思っています。
<戦士の休息(改題:My Favorite Things)>
”悪意というものは、純粋にそれのみでは存在出来ないものだ。それは妬みであったり、嫉みであったり、恨みであったり様々ではあったが、根源となる『何か』が存在してこそ育まれるもの。”
うちの白河は腹に一物野郎なので、偶にこういうことを書いておかないと、私ですら騙されそうになるという。この一文のお陰で、マサキの悩みに深みが出た感じです。
<So what?>
”けれどもあのお人好しの風の魔装機神の操者は、そんなシュウのささやかな意地悪にも気付かないどころか、寛容にも門外漢な話題が続くことを趣味なのだからと受け入れてみせた。”
人たらしのマサキの本領発揮な作品だと思います。鈍感ゆえに自分に向けられている悪意に気付かず、お人好しゆえに相手を無防備に許容してしまう。罪作りな子だなあ、と思いつつも、そうじゃなきゃ主人公は張れんだろと。笑

3)もう少し掘り下げてもよかったかも知れないところ

<Sweet Dreams>
もうちょっとマサキの迷いをきちんと掘り下げるべきでしたね。その方が逃避としての性行為との対比がくっきりとしたような気がします。かつて敵だった男に身体を委ねる業も。
<大いなる福音>
うちの白河の面倒臭い部分をもっときちんと出す為にも承前はもっと色々調べて書くべきでした。それに何の意味があるのと思われますが、うちの白河は学者肌の人間で気難しい性質をしているので(大学で哲学の講義を幾つか取ったことがある方はおわかりになると思いますが、哲学科の先生方って独特な考え方をされる方が多いですよね。あんな感じです)、そこをきちんと出す為には、もっと言葉を尽くすべきであったと。
<悔恨>
ヤンロンの理解度が浅いので、これだけの文章量にしかなりませんでしたが、もっと彼の白河に対する気持ちを掘り下げて書きたかったところではあります。メタ的には仲間に出来る人数の関係ではあるのでしょうが、第四次で白河が仲間になると離脱してしまうヤンロン。これだけ真っ直ぐで頑固な人ですよ。そう簡単に白河のこと、許せる筈がないじゃないですか。
<きっと、云えない>
もっと偏執的にふたりの気持ちを書くべきでしたね。充分頑張った方ではあるのですが、さらりと流してしまった気がします。手癖ですね。その方がもどかしさ度が増したし、絶対エモさも上がったと思うんですよ。
<崖の下>
エロをきちんと掘り下げて書いてから終わるべきだったんじゃないかい?笑
<RISKY GAME>
全体的にもっときちんと表現に言葉を費やすべきだったとは思っていますが、ハードボイルドアクション的に云うのであれば、このぐらいの文章量が適量ではないだろうかなどと思ったりもして、悩ましいところです。

と、いったところで前編終了。後編に続きます。
な、長……ッ!


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