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あおいほし

日々の雑文や、書きかけなどpixivに置けないものを。

布だぜ。の話をしてもいい??
今でも方々でみかけるネットミームとなってしまったアレの話をします。
もうね、あれを見る度、当時のあれこれが思い出されて……
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元々、光一は私服に頓着しない子でした。どのくらい頓着しない子かというと、「顔はいいのに服装がアレよね……」と云われるぐらい。親が買ってきたような服装を好んでするので、成長しても子どものままに見えることしきりな子でした。

服装に関しては問題を起こす子で、私が19歳の頃にはいつも同じジャケットを羽織り、いつも同じジーンズとシューズを履いていたことから、「ライナスの毛布?」と真剣に悩んだりもしたものでした。何故って?本人が「このジャケットじゃないと落ち着かない」って、まだ生乾きのジャケットを着歩くぐらいだったからですよ!

その不安が更に現実的な形を取ったのが26歳の頃。何を思ったのか、私の服を着るようになった光一は、その中でも特に気に入ったらしいジーンズを洗濯籠の中から漁ってきて履いたり、物干しから生乾きのまま取ってきて履いたり、しまいには「何でかあさんがそれ履いてるの?」と所有権を主張し出す始末。いや、それ私のジーンズ……

これは流石にマズイと思ったらしく、産みの親が光一を精神科に罹らせることとしたのですが、途中でジャニーズが口を挟んできたことで、あちらが指定する心療内科に転院することになりました。その際の医師の言葉がまあ酷い。「ジャニーズ生活で他人の服を着ることに慣れたから、その延長線上でしたことでしょう(意訳)」んな理由の筈があるかよ。あたしゃ女やぞ。男物の服を平気で着るなら、ジャニーズ社会の慣習に慣れきったで納得するけれど、女物の服をぱっつんぱっつんだろうが平気で着るんやぞ。何か認知に問題が起こってる可能性が高いやろ。(kyoさん@心理学専攻の心の叫び)

そりゃジャニーズにいる限り、彼らの精神的な問題が解決しない筈です。

それはさておき、そんな風に私服に頓着しない光一に私は何度も口を酸っぱくして云いました。普通の人間ならさておき、自身が商品なアイドル稼業。ファンの目を意識した服装をしなさいと。それが多分、面白くなかったんだと思います。彼は頑なに自身の壊滅的なファッションセンスを改めようとはしませんでした。

私に限らず、光一の兄も同じことを考えていたようでした。

「俺のモッズ、あいつにやったら着るかな……」
「絶対に箪笥の肥やしにするからやめときなさいよ」
「だよなあ……」

もしかすると、光一は兄のファッションセンスがマシなことには気付いていたのかも知れません。ある時兄が頭に白タオルを巻くドカチンスタイルで我が家を訪れたことがあったのですが、よりにもよって!これを!この馬鹿男は!真似をし始めたのです!!!!
そう、今でも時折光一のファッションセンスを紹介するのに画像引用されるあのスタイル。どこをどうしてあれを真似しようと思ったのか理解が及ばない!兄だってあれには吃驚してることでしょうよ。何でそこを真似た!!!!

で、冒頭の話に戻ります。そんな風に度々服装のことで揉めてきたkyoさんと光一コンビは、26歳の或る日。@kyoさんの♂の友人と一緒に食事に行くこととなりました。場所は近所のファミレス。そこでいつものように楽しく会話と食事が進んだ矢先、お金の使い方の話になったところで、友人がこう云ったのです。

「服に一万も使うなんて馬鹿らしいだろ。だって布だぜ。笑」

もうね、あの瞬間の光一のしたり顔!爆笑しながらも滅茶苦茶納得した様子なの!この瞬間の私の心境いかばかり!この野郎、余計なことを口にしやがって……と思いつつも、そこは大人ですので黙ってその場は遣り過ごしたのですが……

それが二十年も経ってからネットミームになるなんてどう思います!?

故に@kyoさんはあの言葉があんまり好きではないのです。あんたそれ私の友人の言葉やん。


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