※久しぶりの読書感想文※
紫式部の恋/近藤富江/講談社
私は「源氏物語」が好きです。いや、自分でも何故こんな好色男の物語が好きなのかわからないんですけど、大和和紀の「あさきゆめみし」だったり、故橋本治氏の「窯変源氏物語」だったり、購入しては何度も何度も繰り返し読んだものでした。
登場人物で好きなのは花散里の君。
いやあやっぱりお人柄がいい女はいいわよ。なんであんな好色男の妻のひとりにおさまっているのかわからないぐらいにいい女人ですよねえ。控え目で、一途で、いじらしくて……後には夕霧の養親となり、親とは異なる一途な堅物に育て上げました。なんというかこの辺り皮肉が効いていると思いません?
そんな源氏物語の背景を読み解いているのがこの「紫式部の恋」です。小説を書く人はわかると思いますが、少なからず創作物に自己投影をしてしまう部分はあると思うのですよね。自分の中にないものを描くのは難しいわけですし、それよりも自分の得意分野である「自分の中にあるもの」を書く方が余程楽な訳でして……
源氏物語における紫式部の自己投影っぷりは凄まじく、女親がいないが故の悲劇や中の女談義も自己投影からくるものだというのは目から鱗でした。そりゃあ親も才も身分も完璧な主人公って、正直なところ面白くないっていうか、あれ?それどこのなろう小説?ですよねえ。だからこそ源氏物語は異彩を放つ華やかな宮中物語と成り得たのですね。
まだ途中までしか読んでいないのですが、背景を知ることで、源氏物語の奥深い世界を知れたことが嬉しくて堪らないので思わずこんな風にログを書いてしまった次第なのです。やっぱりシンデレラストーリーは面白いのよ!笑
私は「源氏物語」が好きです。いや、自分でも何故こんな好色男の物語が好きなのかわからないんですけど、大和和紀の「あさきゆめみし」だったり、故橋本治氏の「窯変源氏物語」だったり、購入しては何度も何度も繰り返し読んだものでした。
登場人物で好きなのは花散里の君。
いやあやっぱりお人柄がいい女はいいわよ。なんであんな好色男の妻のひとりにおさまっているのかわからないぐらいにいい女人ですよねえ。控え目で、一途で、いじらしくて……後には夕霧の養親となり、親とは異なる一途な堅物に育て上げました。なんというかこの辺り皮肉が効いていると思いません?
そんな源氏物語の背景を読み解いているのがこの「紫式部の恋」です。小説を書く人はわかると思いますが、少なからず創作物に自己投影をしてしまう部分はあると思うのですよね。自分の中にないものを描くのは難しいわけですし、それよりも自分の得意分野である「自分の中にあるもの」を書く方が余程楽な訳でして……
源氏物語における紫式部の自己投影っぷりは凄まじく、女親がいないが故の悲劇や中の女談義も自己投影からくるものだというのは目から鱗でした。そりゃあ親も才も身分も完璧な主人公って、正直なところ面白くないっていうか、あれ?それどこのなろう小説?ですよねえ。だからこそ源氏物語は異彩を放つ華やかな宮中物語と成り得たのですね。
まだ途中までしか読んでいないのですが、背景を知ることで、源氏物語の奥深い世界を知れたことが嬉しくて堪らないので思わずこんな風にログを書いてしまった次第なのです。やっぱりシンデレラストーリーは面白いのよ!笑
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