ちょっと真面目になってしまいました。こういうのではなく、もっとドエロいシュウマサセンシティブが書きたかった筈なんですが!ですが!まだ私には理性があったー!
次こそドエロいシュウマサセンシティブを書きたいと思います。←
お清めありなので、苦手な人はお気を付けを。※触手×マサキあり。
次こそドエロいシュウマサセンシティブを書きたいと思います。←
お清めありなので、苦手な人はお気を付けを。※触手×マサキあり。
<闇夜に這う>
かさり。と、ベッドの隣でブランケットが捲れる音がした。
ただならぬ気配にマサキは即座に目を開いた。カーテンが閉ざされきった冥《くら》い室内に、邪悪なる気配が満ちている。
左隣で身体を起こしているシュウを窺えば、彼はベッドの脇でうぞうぞと蠢いている黒い靄《もや》を凝視しているようだ。稀にあることとはいえ、気分の良い光景ではない。幾度、打ち払おうとも姿を現すサーヴァ=ヴォルクルス。今またシュウの精神を乗っ取らんと迫りくる黒い靄に、マサキはシュウの肩を引きながら制止の言葉を吐いた。
「シュウ、それを見るな!」
「わかっていますよ、マサキ」
平易に云い放ったシュウがマサキを振り返る。
とうにヴォルクルスの支配下に置かれていたようだ。妖しい光を孕んでいる紫水晶の瞳に、状況を即座に把握したマサキはシュウから身体を離した。とはいえ、シュウも簡単には距離を開かせない。眼前に迫った影差す顔の中でにたりと口が裂ける。直後、圧倒的な力でベッドに組み敷かれたマサキは、シュウの背後に場所を移した靄から這い出てくる無数の触手に絶叫した。
「やめろ、シュウ! 目を覚ませ!」
「ご冗談を」
両手両足に絡み付く触手がマサキの身体の自由を奪う。藻掻けどぴくりとも動かぬ手足に止めろと口にすることしか出来ない。けれどもそれすらヴォルクルスにとっては許し難い抵抗であるようだ。ほぅら。と、生暖かい息を吐きながらシュウが囁くと同時に、マサキの口腔内に触手が潜り込んできた。
粘度の高い、ゴムのような塊は、何故か甘い味がした。
噛み千切ろうとしても、歯が跳ね返される。マサキは絶望を感じながらも、抵抗を止めてなるものかと首を振った。どぷりと喉の奥に触手が吐き出した液体が流れ込んでくる。苦みばしった味にげほげほと咽《むせ》ながら、ようやく抜けた触手に安堵を覚えるも束の間。場違いにもかあっと熱を帯びた身体に、まさか――と、いう思いが過ぎった。
全身が性感帯と化したかの如く、刺激に過敏になっている。
絡み付く触手の群れが気持ち良く感じられて仕方がない。そんな馬鹿な。マサキは口唇を引き絞った。寝間着の中に入り込んできた触手が器用にもマサキの身体から衣装をはぎ取ってゆく。シュウ。マサキは感情の失せた眼差しで自分を見下ろしているシュウに呼びかけた。
「シュウ! 起きろ!」
深くヴォルクルスに取り込まれてしまっているようだ。無機質な表情を露わとしているシュウは微動だにしない。
マサキは焦った。
このままではヴォルクルスが生み出した触手に犯される。だのにシュウが目覚める気配はない。それどころか、マサキの本能的な危機感を裏付けるように乳首に触手が触れてくる。くぅ。マサキは歯を食い縛った。呪術的な何かを感じさせるほどの快感が連続して襲い掛かってくる。
「あ、くぅ。やめ、やめろ、シュウ……!」
マサキは身悶えながら、シュウに呼びかけ続けた。
それでも触手の動きは止まらない。続けて脚を左右に引いてきた触手に、限界まで足を開かされたマサキは喘いだ。やめ、ろ。即座に蕾に押し当たってきた触手が頭を上下に振る。直後、ぬとり。と、おもむろに体内に侵入してきた触手に、マサキは顎を仰け反らせて悶えた。
「ああっ、ああっ、やだ、シュウ、やだ……」
快感と屈辱感の狭間で助けを求めてシュウの名を呼ぶも、肛虐を続ける触手の動きは止まらない。
「起きて、くれ。シュウ、お願いだから」
シュウの記憶を読み取ってでもいるのだろうか。蕾の奥で頭をもたげた触手が、マサキの刺激に弱い場所を的確に突いてくる。
ああ、うぅ。マサキはびくびくと身体を震わせながら、無数の触手によって与えられる快感を受け止めた。意識が弱まりそうなほどの快楽。脳内が仄かに薄紅色に染まり始めているのは、マサキの理性の弱まりが進んでいるからだ。
「やだ、いく。シュウ、も、やめ」
どぷり。と、蕾の奥で、触手が体液を吐いた。これ以上は。涙目になりながら、マサキは過敏になった腸内を犯してゆく触手の動きに意識を翻弄された。ああ、いく。そこ、やだ。あまりの快感に、腰から下の感覚が喪失する。
「起き、ろ。起きて、って、シュウ。ああ、やだ。いく。いく、本当に、いく」
くぅ。と、瞬間、シュウの口元から、苦悶の呻き声が洩れた。見る間に取り戻される意志の光をシュウの瞳に見て取ったマサキは、動きを鈍らせ始めた触手に確信を得て安堵した。
「――巫山戯たことを」
シュウの手がマサキに絡み付く触手を掴んだ。どこにそれだけの力があるのかという勢いで、触手を振りほどいてゆくシュウに、マサキもまた全力を込めて藻掻き足掻いた。一本、また一本と、マサキの身体から剥がれた触手が闇に溶けるように霧散してゆく。
「ああ、ああ、シュウ」
いつしか消え去った黒い靄。触手の全てを取り払われたマサキはシュウに向けて手を伸ばした。引き上げられた身体をきつく抱き締められる。恐らく、マサキ以上に屈辱を感じているのだ。喉を引き絞られたような声が、シュウの口から吐き出される。
「大丈夫ですか、マサキ」
「大丈夫な筈、ないだろ……ッ」
こうして抱き締められているだけでもしんどいと感じてしまうほどの快感が襲ってくる。やりてぇ。マサキはシュウに力一杯抱き着きながら、その耳元に囁きかけた。良く知る冷えた温もりが、ただただ恋しい。
「それよりも先に、解毒を求めるべきだと思いますが」
「お前、変なモンに犯された俺の気持ちはどうでもいいのかよ」マサキはシュウの身体をベッドに押し倒した。「いいからやれ。もう我慢が限界だ」
そうして、シュウの口唇に口唇を重ねてゆく。
舌を絡めてくる辺り、シュウ自身も満更ではないようだ。そのまま、ベッドに組み敷かれた身体にマサキはほっと安堵の息を吐いた。過敏になった身体はもう限界が近い。けれどもシュウは前戯に手を抜くつもりはなさそうだ。そこかしこを濡らしている触手の粘液を舐め取るように、マサキの肌をシュウの舌が伝ってゆく。
はぁ、あぅ。マサキは喘いだ。
びくびくと身体を震わせ続けながら、舌技による愛撫を受ける。鎖骨に腹、腿に、膝裏。手首や足首は元より、背中や指の先まで綺麗に舐め上げるシュウに、かつてない快感を味わったマサキはひたすらによがった。いく。シュウ、いくぅ。甘ったるく声を上げながら、シーツに爪を立てる。
極限状態に晒された身体は、最後まで残されていた乳首を吸い上げられた瞬間にピークを迎えた。やだぁ、いくぅ。全身の熱が乳首に集まっているような快感。もう、無理だ。腰をびくんと跳ねさせたマサキは、その衝撃のままに精を吐き出していた。
「……舐めて大丈夫なものなのか」
暫くシーツに身体を埋めていたマサキは、荒ぶった呼吸が落ち着くのを待ってから、心の片隅に引っ掛かっていた疑問をシュウにぶつけた。
「何のことです」
「粘液だよ、触手の」
「だから解毒が先だと云ったのですけど」クックと嗤ったシュウがマサキの耳に吐息を吹きかけてくる。「大丈夫ですよ。身体に付着した粘液の分の催淫効果は、これで消失した筈です。あとは飲んでしまった分ですね」
云われてみれば、先程よりはかなり身体が楽になっている。
焦燥感を高めるほどにマサキの身体を支配した情欲が治まりをみせたのだ。マサキはシュウに、粘液の効果が薄れた原理を尋ねた。シュウ曰く、催淫効果を持つ触手の粘液は、唾液や精液といった人間の体液で効果が中和されるらしい。「恐らくは、和合の儀式に使う為なのでしょうね」趣味の悪い仕掛けに吐き気がするものの、マサキの身体の疼きはまだ止まった訳ではない。なら、と脚を開く。
「今さっき、達《い》ったばかりでしょうに」
躊躇いをみせるシュウの腰に脚を絡めながら、その男性器を菊座に誘い込む。
「ここに何を突っ込まれたか忘れた訳じゃないだろうな」
「これは失礼」
ぬとり――と、挿入《はい》り込んでくる熱い肉の塊。触手とは明らかに異なる感触に、マサキは澄んだ吐息を口元から吐き出した。
邪悪なる気配が支配した濁った時間はもう終わったのだ。
いずれまた、シュウの許にサーヴァ=ヴォルクルスは訪れるだろう。そのときに、マサキが傍にいるかは理解《わか》らない。いたとして、先んじて手を打てるかは不明だ。何せ敵は神に祀り上げられるほどの力を有する存在である。またシュウがいいように操られることがないとも云えない。それでも。
マサキはシュウとの付き合いを止めるつもりはない。
「どう、マサキ。触手と比べて」
「悪趣味な、こと、を聞くなよ……」
ひだを割って、体内の奥に潜り込んでくるシュウの男性器が、どうして意志なき触手と比べられたものか。
マサキは脚をシュウの腰に絡み付かせたまま、自らもまた緩く腰を振った。奥を延々と突き続けるシュウの男性器の感覚が、果てのない悦楽をマサキの全身に浴びせかける。
あぅ、いく。またいく。マサキは声を上げた。
いつしか再び活力を取り戻していた男性器が、しきりと汁を吐き出しては、限界が近いことを伝えていた。両腕をシュウの背中に回して、全身でシュウにしがみ付く。ああ、いく。もういく。足先に力を込めて体内にシュウの男性器を呼び込んだマサキは、何にも代えがたい充足感の中で二度目の射精を迎えた。
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