手癖で書き始めたエロシーン。次回はちゃんと甘くします!
拍手有難うございます!感謝しております!
甘々になるかはわかりませんが、いつもと比べてマサキが可愛くなるようにはしたいと思います。
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甘々になるかはわかりませんが、いつもと比べてマサキが可愛くなるようにはしたいと思います。
<Much Ado About Love!>
マサキの背中を胸に預けさせたシュウは、すっぽりと収まった身体を抱え込んだ。
ふわりと彼の髪から漂ってくるラングランの草原の香り。こめかみに口付けて、より近くでその匂いを嗅ぐ。まるで草原を駆け抜けた後のような爽快感。彼からはいつも草と土と太陽の匂いがする。
「してもいい、マサキ?」
こくりと頷き返してきたマサキの手がシュウの手を取って、ジャケットの合わせ目と導いてゆく。シュウは彼が着ているジャケットの襟元を解いた。まだ口付けを交わした程度なのに、マサキの息はすっかり上がっている。惚れ薬の効果に催淫作用はあっただろうか? シュウはちらと脳裏に過ぎった疑問を追求することなく、マサキの胸元へと手を滑らせていった。
どちらであろうとシュウの情欲が収まる筈もない。考えるだけ無駄な思考に時間を費やすより、マサキの身体に溺れた方が時間の使い道としては余程有用だ。
「こうされるのは好き?」
シャツの上から布越しでも尖っているのがわかる乳首を弄ぶ。こくりと素直に頷くマサキが愛くるしく映る。
何をしても嫌だ嫌だと云うばかりだった頃もあっただけに、愛おしさがより増してゆく。ここに至るまでどれだけの時間をかけたことか。はあはあと息を荒らげながらシュウの愛撫に身を委ねているマサキに、好きですよ、マサキ。シュウは囁きかけながら、彼のシャツを捲り上げていった。
ややあって、ん。と頷いたマサキがシュウの手を取った。それ以上脱がせなくともいいと云いたいらしい。シュウは彼の浮き上がった鎖骨に溜まったシャツをそのままに、露わとなったマサキの両の乳首を指の腹で撫で回した。
あっ、あっ。小刻みに喘ぎ声を上げ始めたマサキの左耳を舐れば、快感に堪えきれなくなったようだ。腰を逸らして切れ切れに、切なげな声を上げる。
――あっ。あっ。もっと。シュウ、もっと。
触れれば触れただけ過敏になってゆくマサキの身体は、指先ひとつでの愛撫にさえも敏感に反応してみせた。ん、んん。声を殺し始めたのもその証左。彼は絶頂《オーガズム》が近付くと、声を抑えたがる傾向がある。
「ちゃんと声を出して、マサキ。気持ちいいのでしょう」
こくこくと頷くマサキに、だったら聞かせて。そう囁きかけながら、シュウは更なる愛撫を仕掛けていった。
撫でて、抓んで、擦り上げる。薄皮一枚挟んだ位置に指を置いての愛撫は、彼の神経をより過敏にさせたようだった。さわさわと空気を摩るように刺激を与え続けること暫く。そろそろ限界が近くなってきたのだろう。ああ、ああ。と、マサキが繰り返し声を上げ始める。
マサキはいつもそうだ。一度は理性を働かせて声を堪えてみせるも、結局は元の木阿弥。それが意地っ張りなマサキの心境の変化を表しているようにも思えて、シュウは堪らなくなる。
――あっ、あっ、あ、ぅ……っ……
いよいよ押し迫った快感に理性の箍が緩むのだろう。喉に絡むような甘ったるい声を上げたマサキに、シュウの胸は臨界点を超えた愛しさに焦がされた。
誰も知らないマサキの顔。それを見ることが出来るのは自分だけなのだ――特に、絶頂《オーガズム》を迎えた瞬間の緩み切った表情。だらしなく開いた口唇などは、栓をしたくなるほどにいやらしい。
「あっ、イク。イク……シュウ、シュウ……」
快楽に溺れきった瞳がシュウを逆向きに見詰めている。繰り返し自分の名前を呼び続けるマサキに、まだまだ余裕ですね。シュウはサキの乳首を抓んだ。ぷくりと膨れ上がった彼の乳首がすごぶる美味しそうに映るも、ひくりひくりと身体を震わせているマサキの姿を眺めていると、ついつい苛めたくなってしまう。
このまま果てるマサキが見たい。
恋焦がれた相手が身体と心を許しきってそこにいる。これ以上の幸福をシュウは知らなかった。
喜びや愛おしさ、幸福に快感。全ての感情が融和し、染み出してゆく。シュウは満ち満ちた感情に導かれるがまま、マサキの乳首を弄んだ。そして次第に言葉が形を失ってゆくマサキに、その瞬間が近付いていることを悟る。
そこにあるのは単純な性欲だけではない。
シュウはマサキの仮面の下に隠されているものを暴きたいのだ。
勝ち気で強気で見栄っ張り。立場に応じた振る舞いを自然と身に付けていったマサキが、肩肘張った生き方をふと緩めてみせる瞬間がそこにはあった。欲に塗れて理性を失った先にある無垢。幾重にも彼を覆っている厚い殻の下には、剥き出しの輝ける魂が眠っているのだ。
どうしてそれを見ずに済ませられよう。シュウはその魂こそを愛しているのに。
――いく、いくって。も、出る。
もっととねだってみせた割には、まだまだ理性を失い切ってはいなかったようだ。シュウの手首を掴んでしきりと首を振るマサキに、達《い》きたくないの? シュウはそろそろ弾み始めた呼吸に言葉を重ねながら尋ねた。それに対してマサキが、いつも、俺ばっかり――と、丘に上がった魚のような有様で必死になって言葉を継いでみせる。
シュウはやんわりと彼の手を退けた。そして彼の下半身へと手を滑らせた。あなたのその瞬間の顔を見るのが好きなのですよ。耳元で囁きかけてやりながら、股間を膨れ上がらせているマサキの下半身からジーンズを剥ぐ。
「俺だって、お前のそういった顔を見るのが好きなのに……っ」
再び乳首を苛み始めたシュウの指に、不自然に声を跳ねさせながらマサキが口にする。
「後で幾らでも見せてあげますよ。あなたがもういいと思うくらいに」
シュウはマサキの耳を舐った。耳朶を食み、耳孔に舌を差し入れ、耳介を舐め上げる。気紛れに首筋を吸い、そしてこめかみに口付ける。それは乳首への愛撫と相俟って、マサキを射精へと導いていったようだ。
「あ、あ。イク、いく……っ」
爪先を突っ張らせたマサキが、腰を前へと突き出した。赤く張った男性器の先端から精液が迸り、デスクの引き出し口に吹きかかる。直後、マサキの身体がシュウの腕の中に沈む。何を考えることもない瞳。とろんとした眼差しが、シュウをぼんやりと見上げている。
射精後の虚脱状態に陥ったマサキを、だからといって休ませるつもりなどなく。
シュウはその身体を抱き上げた。そして論文が散乱するデスクの上に横たえる。続けてシュウは、だらしなく伸びきったマサキの足を抱え上げると、太腿へと口唇を寄せていった。
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