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あおいほし

日々の雑文や、書きかけなどpixivに置けないものを。

DARKNESS MIND(5)
話が1ミリぐらいしか進んでいないのにエロシーン何回やるつもりなの?というツッコミを自分で自分にしてしまったんですけど、よくよく考えなくともこの話はただエロでした!!!!
 
いやあ、うっかり忘れるところでしたよ!
 
書いている私は滅茶苦茶楽しいんですけど、読んでいる皆様はどうなんでしょうね? 飽きてきたりしてませんか? 後二回ぐらいは別シチュでエロるつもりなのですが。しかし今回の君らラブラブやん……口プレイ成分が足りないわ!
 
ぱちぱち・メッセージ有難うございます。とても励みになります。(〃ω〃)
<DARKNESS MIND>
 
 食事を終えたマサキは扉前で番をしている兵士の同行の下、トイレを済ませ、シャワーに向かった。トイレはさておき、通電性の首輪にシャワーは危険極まりない。腰周りを捕縛縄に繋がれた状態で、一時的に首輪を外されたマサキは、存分に熱い湯で身体を洗い流した。
 どうやらこの首輪は、一度嵌めたが最後。一生外せないといった代物ではないらしい。
 シュウなら原理がわかるだろうか。戻ってきたらその辺りのことも聞いておかなければ。マサキは考えた。今は迂闊な真似はできないが、モニカが自由を取り戻した暁には、マサキもここから脱出を図る必要に迫られるだろう。首輪を解体するか、シャワータイムを使うか……どちらを選択するかは、そのときの状況次第だ。
 ついでに、物は試しとサイバスターに積み込んである替えの服を持ってきてもらないか頼んでみたところ、チェックを通してからにはなるが、と前置きした上で兵士は了承してくれた。シロとクロ、二匹の使い魔についても聞いてみたところ、突然死んだように眠ってしまうことがあるものの、二匹とも元気に捕虜生活を過ごしているらしい。
 さて、どうするか――。
 部屋に戻ったマサキは考えた。例の兵士の誘いに自分は乗ってみせるべきなのだろうか。「彼らと対立する立場を演じてもらう必要が出るかも知れません」とシュウが言ったように、モニカが囚われている現在、マサキはどこかでは、ラングラン軍や魔装機操者たちと対立してみせる必要があるのだろう。
 しかしそれを今にしてしまってもいいものか。
 シュウの催眠術を彼らが呪いと考えているのは、こうなるとマサキにとっては都合のいい展開だ。モニカを囚えている結界は呪術的なものだという。その解呪のパターンを入手できれば、彼らの背後《バック》に付いているらしい何者かの正体を判断する材料とできる。悪い話ではない。
 逆にシュウのいないこの状況は、マサキにとっては不都合である。自分だけで判断をくださなければならない。今の状況で果たしてそれをしてしまっていいものか。
 モニカのことさえなければ、自分ひとりの問題。シュウと対立するのだって吝《やぶさ》かではない。マサキにとっては、それは日常茶飯事的な出来事でもあるのだ。けれども、そうではないからこそ、マサキは悩んでしまっている。
 付けっぱなしのテレビを眺めながら、二日。マサキは考えて、結局、シュウの指示を待つことに決めた。モニカの現状がわからない状態で、自分が捕虜以外の役割で動いていいとはどうしても思えなかったからだ。
 三日目。作戦指示から戻ってきたシュウは、自治区奪回に動いている何体かの正魔装機を撤退させたのだとマサキに告げて、(こちらの状況を知らないことになっているセニアとしては、彼らを動かさない理由がないでしょう。手加減はしましたが、修復にはそれなりの時間が必要になるでしょうね)と囁いた。
 ベッドの上。開いたシュウの足の間に挟まれるようにして、マサキはその胸に背中を預けながら、足を投げ出して座っていた。
(魔装機神三機を出してこないということは、セニアはモニカ奪還については、彼らの力を使うつもりでいると考えられます。私たちの知らない事情で、彼らが出てこられない可能性もあるにはありますが、地方議会が把握している世界情勢を耳にした感じでは、そういった状況ではなさそうです)
 寝物語のつもりでもあるのだろう。時々、耳朶や首筋を舐《ねぶ》られる。舐られてはじわり……と身体の奥から這い出してくる情欲の炎。いい加減、欲しくて堪らない。マサキはそれを堪えながら言った。
「お前が俺を説得するって話はどうなったんだよ」
「その話はまた後ほど聞かせて差し上げますよ。まだ私もそこまで詳しい話を聞いていないのでね。それよりも、あなたを支配してしまった方が早いと思いますよ。面白い手土産も持ち帰れましたし」
「手土産……?」碌な予感がしない。
「地方議会も一枚岩ではないということですよ、マサキ。早速、使ってあげたくもありますが、あなたにとって、こうした扱いはむしろご褒美なのでしょうね」
 碌な予感がしないのに、期待に震えてしまう身体。捕虜でありながらの穏やかだった日々はあっという間だ。今日からはまた、快楽を身体に刻み付けられる日々が始まるのだろう。けれども、シュウが不在の間、暇を持て余していたマサキにとっては、再びそういった扱いをされるのが待ち遠しくもあったのだ。
 嘲るように笑って、シュウがマサキの股間を撫でる。
「私が不在の間、何度、自分でしたの?」
 シュウに訊ねられたマサキは俯いた。シュウから解放された二日間。時折、猛烈に身体を支配する渇望に突き動かされるようにして、マサキは自慰を重ねた。都度、シュウとの行為を思い返しながら、何度も。
「報告は聞いているのですよ、マサキ。私の名前を呼びながら、自慰行為に耽ったのでしょう……ふふ……順調に飼い慣らされているようで何よりですよ。ですが、そう簡単に私の不在時に自分を慰めてしまうようでは、躾としてはまだまだ不充分でしたね。ほら、答えなさい、マサキ。自分で何回したの?」
 盗聴器が仕掛けられている室内で、それが筒抜けになっていない筈がない。シュウの言葉に羞恥を感じたマサキの身体が熱を帯びる。それは期待であったかも知れない。
 恥辱を感じながらも、欲望を煽られてしまう自分。「……五回」と、マサキは小さく呟いた。
「見せて、マサキ。どうやってするのかを、私に」
 とはいえ、それはマサキの消化不良感を増す結果にしかならなかったのだ。満足を得たように感じられるのは一瞬だけ。少しもすると、身体の奥が、あの強烈な快楽を思い出して止まなくなる。
 シュウに貫かれたまま果てた瞬間の、例えようのない解放感。例の安宿での行為の全てをマサキは記憶として思い出せた訳ではなかったけれども、身体はそのまま忘れることを諾とはしないのだ。そう感じずにいられないだけの飢餓感がマサキの中にある。もっと深い快楽を自分は知っている筈だと。
「しなさい、マサキ。欲しくないの?」
 欲しいのだ、もうずっと。途中で放置されたマサキの身体はシュウを欲している。マサキは一も二もなく服を脱いだ。脱いで、自らの男性自身を慰め始める。「もっとよく見せて、マサキ」言われて足を開く。緩く、きつく……その愛撫を思い出しては、それを再現するように指先を絡ませる。
 空いている手を口元に這わせる。指を舐め、唾液で濡らす。濡らした指を腿の奥へと這わせ、閉ざされた口を開くように何度かなぞると、ゆっくりと指を埋めた。
 シュウの手がマサキの腿の下へと潜り込んでくる。そして、両脇から抱え込まれるようにして、足を一気に開かされる。マサキのあられもない姿を凝視《みつ》めるシュウが、時折、マサキの耳介や肩口を舐めては噛んだ。
「いい眺めですよ、マサキ。ほら、ちゃんと鳴きなさい。それとも、それだけ弄っても足りないの?」
 自分の秘所を自分で弄り続ける姿が、遠く姿見に映っている。はぁ……とマサキの口の端から吐息が洩れる。シュウ……と、マサキはその名を呼んだ。緩い快感は、やがて激しい波と化す。マサキは自分を嬲り続けた。その波が、もう直ぐそこまで迫ってきている。
「いきそう……シュウ、いきそう……」
「まだですよ、マサキ。もっといい顔を見せられるでしょう?」
 自身の男性自身を慰めていたマサキの手を剥がしたシュウが、その手を胸へと導く。したことのない動きに戸惑いながらも、マサキは導かれたまま自らの乳首を責め苛《さいな》む。ときに指を這わせ、ときに抓み、ときに撫ぜ……自分自身を触っていないにも関わらず、身体の中心でそれらがひとつに繋がっているような感覚。知っているようで知らない快楽は、マサキをその行為に夢中にさせた。
「いい顔をしていますよ、可愛らしい。愉しいでしょう、マサキ? 直接的な刺激ばかり与えていると、どんどん手軽で強い刺激を求めるようになっていくものなのですよ。性行為《セックス》とはそういったものではないでしょう。緩い快感の積み重ねで、絶頂《オーガズム》を迎えるものでもある」
 びく、と腰が跳ねる。焦れったくて仕方がない。
 仕方がないのに、甘ったるい喘ぎ声が口を吐く。自分は性急に事を済ませようとし過ぎていたのかも知れない。マサキはぼんやりとそう思った。マサキが馴染んだ自慰行為とは違った遣り方。それは、もどかしくもひたすらな快楽をマサキに与えてくれるものであったからだ。
 だが、そんな快楽にも終わりがくるものなのだ。
 少し指を動かすだけでも身体の芯に強い快感が走る。続けたらどうなるかぐらい、自分の身体なのだ。マサキにはわかっていた。「いいですよ、達《い》っても。達きたいのでしょう?」指を動かすの躊躇うようになったマサキに、シュウはその感度を見透かしたのだろう。耳元で低く囁かれるだけでも身が竦む。マサキはいやいやと頭《かぶり》を振った。
「やだ……これじゃ、やだ……」
「これだけ自分を慰めて、それで尚、満たされたくないと感じるの?」
 マサキは頷く。自分の欲しい快楽はこれではないのだ。腰に当たっているシュウの男性自身。それが欲しい。思うがままに突き上げられて、好がり狂いたい。その果てにこそ、マサキの求めている快感がある。
「だったら咥えて、マサキ。この口で、私にあなたを欲しいと思わせなさい」
 マサキの口唇をシュウがなぞる。マサキは這うような姿勢に体勢を変えると、シュウのスラックスのボタンを外し、ファスナーを下ろす。その手間を歯痒く感じながらも、シュウの股間に顔を埋めた。渇望する欲に任せて、ひたすらにその男性自身にむしゃぶり付く。
「ふふ……本当に欲望に素直な身体ですね、マサキ。あなたはいつもそう。そのくせ、口ではつれないことばかり言う。この機会に、そこもきちんと直して差し上げないとね」
 欲しいと思う気持ちを募らせ続けた分、マサキは大胆だった。舐めては吸い、吸っては咥え、思うがままにその精を味わう。不自然なまでに欲望に支配されている自分に、疑問を挟《さしはさ》む余裕などない。
 そっとシュウの顔を盗み見ると、愉悦に満ちた表情がこちらを見下ろしている。「そんなに挿《い》れて欲しいの?」マサキは口腔内に深くその昂ぶりを収めたまま、頷いた。
「あなたが私たちの仲間となってくれれば、幾らでもあなたの望むように可愛がってあげますよ」
 マサキは首を振った。まだシュウに例の兵士に提示された条件を話していない。それを話してからでも、今後の方針を決めるのは遅くない。そのぐらいの理性は残っているのだ――。マサキにはそれが意外に感じられた。
「でしたら、自分で頑張っていただかないと」
 クックとシュウが嘲笑《わら》いながらマサキの顎に手をかけ、その口唇から自らの男性自身を抜き取った。そして四つん這いになって伏せているマサキに向かって、その髪を撫でながら言い放つ。
「騎《の》りなさい、マサキ。自分で挿れて腰を振ることぐらいは出来るでしょう」
 
 
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