すげー!kyoさんやれば濡れ場できるんじゃないの?
なんて錯覚ですよね、ごめんなさい。
ということで濡れ場のシーンでございます。
まだ続きますが、今宵はこれまでにしとうございます。
※シュウ×モニカの性描写があります※
なんて錯覚ですよね、ごめんなさい。
ということで濡れ場のシーンでございます。
まだ続きますが、今宵はこれまでにしとうございます。
※シュウ×モニカの性描写があります※
夜離れ(20)
一糸纏わぬ姿になったモニカにベッドに向かうように告げると、シュウもまた自ら纏っている服を脱いだ。そして所在無げにベッドの上、両の腕で胸を包み隠し、両の足を固く閉ざして座り込んでいるモニカを見下ろしながら、腕を解くように命じる。それまでシュウの顔だけを凝視していたモニカは、その瞬間に顔を伏せると、ゆっくりと胸を開いた。
形の良い、小ぶりの乳房。あの……と顔を伏せたまま、頬を紅潮させて呟くモニカに、シュウは何とも形容し難い感情を覚えた。
やることは変わらないのだ。これまでと何も。いつもと同じ。わかっているのに、それでも自分がとてつもない罪を犯そうとしているように感じられるのは、やはり、新しい命を生み出そうとしているからなのだろう。
「貴女は」だからといって、恐怖を感じるでもない。「上と下、どちらがお好みですか?」
「それは……その、お任せしたいのです」
心音がいっそうそのリズムを緩くする。何もないのだ。何も。幼い頃から当たり前のように近くに存在していたこの少女を、一糸纏わぬ姿に剥いて、その裸体を隅々まで眺めようとも。この心には何も。
心が凪いでいる――シュウは己の感情を分析して、そして、どうにも寄る辺ない気持ちになった。
いついかなる時でも|こ《・》う《・》でしかないのであれば、それも自分の性と諦めて全てを受け入れることができる。けれどもそうではない。そうではないのだ。あの暗い沼の中に引き摺り込まれていくかのような堕落感。それでいて、まるでその暗がりの世界に光が突然差し込んだかのような高揚感。それをシュウは知ってしまっている。それは、繰り返しては、更なる媚薬のようにこの身を焦がす性欲という名の、毒。
知らずにいられれば、こんなにも他人に対して冷酷に振る舞えないだろう、毒。それをシュウに教えてくれたのは――……くれたのは……ふと気が緩むと浮かんできそうになる情欲を、シュウは心の奥に押し込んだ。
「なら、足を開いて、身を伏せて」
「はい……」
モニカは大事な部分が隠れるからだろう。素直にベッドに身を伏せると、足を僅かばかり開いてみせた。彼女でも、自分を慰めることがあるのだろうか。灯火器《ランプ》の明かりに照らされて草叢《くさむら》の奥が微かに光っているのを見てとって、シュウはふとそう思った。
さんざ喘がされ続けたその先に、顎に手をかけられて、その顔を下に向けさせられたマサキは、彼が何を望んでいるかわかってしまった。ずるり、とソファから身体を下ろし、床の上で膝を折る。そして、足を開いて、恐らくはスラックスにかかったベルトのバックルを外している彼の足の合間。手を伸ばしてそのファスナーを下ろす。
務歯《エレメント》に引っ掛からないように、手探りで彼の男性自身を引き出して、口唇をその先端に寄せた。
舌を這わせる。形を確かめるように何度も。いつものように髪を撫でて寄越す彼の手のひらが与えてくれる心地よさに応えるように、隆起した男性自身《それ》を根元から先端まで舐め上げて、そうして、先端を舌の先で割った。
微かに口の中に広がる苦味と塩味。吸い上げては舌先で転がしながら、それはまるでツマミのナッツを味わうのと同じ気軽さで味わいながら、マサキは次にそれを口に含んだ。
何度、口に含まされても慣れなかった行為を、誘われてからだとしても、自らするようになったのはいつからだっただろう。押し付けられては顔を背け、それでも好奇心に勝てなかったからだったような気がする。あるとき、不意に押し寄せた情欲に、堪えきれずに口を付けた。いや、それとも、自分がされていることを嫌がるのは失礼な気がしてしまって、仕方なく口を付けてしまったのが先だっただろうか。いずれにせよ、今となっては、マサキは素直に口犯《オーラル》を受け入れるようになっていた。
押し殺した喘ぎ声が、時折、頭上から降ってくる。
この声を耳にするのがマサキは好きだった。普段だったら決して目にすることができない、彼の隠された部分を目にしている。その背徳感は、どうしようもなく胸をさんざめかせる。その情動に突き動かされるがまま、一度、口を離しては舐め上げ、また口に含んでは幾度となく口唇で吸い上げる。
何度もそうして繰り返していると、堪えきれなくなるのだろう。彼はマサキの頭を掴んで、位置を固定すると腰を浮かせるのだ。
そのまま、口腔内をひたすらに犯される。
それは、決して快感を伴わない行為ではあったけれども、マサキにとっては、例えようのない充足感を感じられる行為のひとつだったののだ。
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