シュウマサが読みたい。
欲しかない講座です。
小説の書き方本に書いてある基本的な作法しか書きません。
ちょこっとぐらいは私が日頃シュウマサを書く上で気を付けていることも書きますが、あんまりお役には立てない気がします。ぶっちゃけ私が守れていないことも混じってます。笑
さあ、みんなでシュウマサを書こう!!!
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欲しかない講座です。
小説の書き方本に書いてある基本的な作法しか書きません。
ちょこっとぐらいは私が日頃シュウマサを書く上で気を付けていることも書きますが、あんまりお役には立てない気がします。ぶっちゃけ私が守れていないことも混じってます。笑
さあ、みんなでシュウマサを書こう!!!
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1.視点について
小説で一番大切な要素です。視点が統一されていないと、誰が何をしている(考えている)かがわかり難くなってしまうので、とにかくこれだけは正しく書けるようになりたいところです。
小説に用いられている視点は大きく分けて四つあります。
それらの特徴について先ずは学んでみましょう。
a)一人称(難度:B)
「私は~」「俺は~」から始まる文章です。自分(作者)の視点で書き進められると勘違いされている方が多い印象ですが、当該キャラに見えていないもの・ことは書けませんし、それ以外のキャラの気持ちを書くことも出来ません。(推測は出来るけれども、断定は出来ません)故に、キャラの理解度が滅茶苦茶試される人称となっています。
私の作品で該当するのは一件のみとなります。→「引き合う力の法則」
b)二人称(難度:A)
「あなた」から始まる「あなた」の視点で書き進められる文章です。読み手を登場人物のひとりとして置いて書かれます。プロでもこの視点を扱う方はそういません。何故かと問われると答えるのが難しいのですが、端的に云うと「読み手と書き手が想定する読者層に乖離があると、読み手が話にのめり込み難くなるというデメリットがある」からです。国内では倉橋由美子氏の「パルタイ」「暗い旅」、藤野可織氏の「爪と目」ぐらいだと思われます。
私の作品でも一件のみです。未収録の作品ですので、以下に一部を引用します。
決して店を訪れる日は決まっていなかったものの、用途はいつでも同じ。一杯の紅茶と一冊の書物。そんな定められたルーティンに沿って生きているようにも感じられる彼が、どうして変化を好むものだろう。春が過ぎ、夏が盛り、秋が散り、冬が降る。巡る四季の間、一杯の紅茶と一冊の書物を愉しみ続けた彼は、けれども今日に至ってついにその習慣を変えてみせた。あなたの好奇心に限りはない。ほんのささやかな彼の異変。果たして今、テーブルの上に置かれているブーケの用途は何であろうか。誰かへのプレゼントだろうか? それとも誰かからのプレゼントであろうか? それとも部屋に飾る為のものであろうか? 様々に想像を巡らせたあなたは、|注文《オーダー》された一杯の紅茶を届けるついでに、思い切って自らの疑問を彼にぶつけてみることにした。
プレゼントですよ――と、口元に微かに笑みを湛えてみせた彼の表情は、いつも通りの静けさに満ちていたけれども、あなたはそんな彼の表情の中に、微かな喜びを見出さずにいられなかった。
c)三人称一人視点(難度:C)
ひとりの視点から書かれる三人称です。私の作品のほぼ全てはこの視点で書かれています。一人称よりは自由度の高い描写が出来ます。「てにをは」の使い方や「~は」「~が」の使い方を学ぶのにもってこい。先ずはここを正しく書くところからスタートというぐらいに基本中の基本となる視点です。
d)三人称全視点(難度:S)
所謂「神の視点」です。最高難度を誇るだけあって、プロでも正しくこれを書ける人はいないと云われるほど。これをやろうとすると、書き手はつい「作家(書き手)視点」を書いてしまいがちになりますが、「神の視点」と「作家(書き手)視点」は異なるものです。(※作家(書き手)視点は三人称一人視点ですので、お間違いなきよう!)自我(自意識)を一切入れ込まずに話を書き進める高等テクニックが必要になる視点であるが故に、最高難易度を誇ります。
2.話し言葉と書き言葉
会話文(若しくはキャラの心の声)で話し言葉を使用するのはOKですが、地の文で話し言葉を使用するのはNGです。地の文には書き言葉を使用しましょう。
です・ます | だ・である |
いっぱい | 多い |
ちょっと | 少し |
とても | 非常に |
すごく | 極めて |
ちゃんと | きちんと |
だんだん | 次第に |
どっち | どちら |
さっき | 先ほど |
やっぱり | やはり |
一応 | 念の為 |
~じゃない | ~ではない |
でも だけど |
だが しかし けれども |
(左:話し言葉、右:書き言葉)
※一人称はこの限りではありませんが、ら抜き言葉やい抜き言葉は地の文での使用はNGとなります。ら抜き言葉やい抜き言葉の使用は会話文に留めましょう。
3.慣用句(慣用表現)
なまじっか文章を書くことに慣れている人ほど、間違った組み合わせで書いてしまいがちなのが、慣用句(慣用表現)です。読み手を躓かせてしまうので、正しい組み合わせで書きたいところです。
言葉は成長する生き物という言葉がありますが(但し近年は正しい言葉遣いを尊重する方向(※)へと揺り戻しが起こっています)、慣用表現は変化を受け入れない言葉ですので要注意。
慣用句一覧
※例えば「重複(ちょうふく)」。この言葉は私が子どもの頃は「ちょうふく」のみが正しい読み方だったのですが、現在の20~30歳代の方々の学校教育では「じゅうふく」読みも正として扱われるようになり、その後再び「ちょうふく」のみを正とする教育となったという経緯があります。
4.起承転結
場合によって「起転結」であったり、や「起承結」であったりすることもありますが、始まりがあり、中ほどの話があり、終わりがあるといった形に変わりはありません。初心者は先ずきちんと起承転結のある話を書けるようになることを目指すのがベターと云われています。
何事も基本を覚えてから応用ということですね!
起……状況などの説明。
承……起の続き。話の内容を深掘りします。
転……アクシデントやハプニングを起こしたり、或いは伏線を張ったりする部分です。
結……事態の収拾を図る部分です。張った伏線はここで回収しましょう。
中~長編小説は起承転結の連なりです。大きな起承転結があり、その中に小さな起承転結が幾つも詰まっています。話に締まりがないと感じる場合、この構成が上手くいっていないことが多いです。
5.三段論法
小説に三段論法が必要なの?と思われる方もおられるとは思いますが、話に筋を通すのに必要なテクニックのひとつです。これを意識しながら段落や文節を作ることで、説得力が増し、登場人物により深く感情移入させることが可能となります。
三段論法の基本について
気を付けないといけないのは論理の破綻。前提が間違っていると論理が破綻しますので、前提条件には細心の注意を払いたいところです。とはいえ、逆にこの論理の破綻を利用して小説の展開に効果を齎すことも可能です。どちらの意味に利用するにせよ、正しく使えるようになっておいて損はありません。
ここまでざっと私が思い付くこと、意識していることを書いてみました。こんなに意識しないといけないの?と感じた人もおられるでしょうし、このぐらいはねと感じた人もおられることでしょう。
でも、最初はそんなに多くのことは意識しなくていいのです。
とにかく書いてみる。ひたすら書いてみる。書くことに勝る上達方法はありません。そうしてゆく内に、「あれ?これこうじゃないとおかしいぞ」という発見が出てきます。若しくは「何か足りない」と感じることが出てきます。
そういった時に参考になれば幸いです。さあ、早速小説を書いてみよう!!!(`・ω・´)9mそしてシュウマサを書くのよ!!!
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