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あおいほし

日々の雑文や、書きかけなどpixivに置けないものを。

I must be change my love and love for me.(1)
@kyoさん20周年おめでとう記念祭

今回のテーマは「シュウ&ザッシュ×マサキ」となっております。

先に「サフィーネ×マサキ」を書くと云ったな。あれは嘘だ。笑

話の展開が纏まってしまったので、忘れない内に書ききりたいと思い、こちらを先に片付けることにしました。ということで、トップスピードでの開幕です!
毎回ワンパターンな起承転結なのもどうかと思いましたし、何より私はこの三人の絡みを心の底から欲っしている!リベンジですよ、リベンジ!とにかく私が何度でも読み返したくなる話を書いてやるッ!笑

初回は文字数少なめですが、時間をかけてたっぷり書きたいと思っていますので、その辺どうぞよろしくお願いします。と、いうことで、本文へどうぞ!

<I must be change my love and love for me.(1)>

「マサキさん……、マサキさん……」
 熱に浮かされたように繰り返し自分の名を呼ぶザッシュの声を聴きながら、彼の下でマサキはその視線に晒されながら喘いでいた。
 彼の熱く滾《たぎ》った男性器が、マサキの身体の奥底で、はっきりと存在感を主張しながら蠢《うごめ》いている。声を上げずにいられないマサキの中で、少し後退しては深く、そして更に身体の奥へと潜り込み、蕩けるような快楽の渦へと叩き込む男性器。たった一点、秘所《アヌス》で繋がっているだけなのに、それが引き起こす快感は時に大きくマサキを攫ったものだ。
 だらしなく開きっ放しになった口が絶え間なく息を吐く。潤んだ瞳の中では窓から差し込む光が揺れていた。
「どうです、マサキ。今の気分は」
 そんなマサキの快感に全てを明け渡したような表情を、膝にマサキの頭を乗せたシュウが見下ろしている。「もっと……もっと……」薬の効果でこうなっているのだとわかっていても、マサキは止め処なく湧き出てくる欲望を抑えきれず。情動に突き動かされるがまま、快楽を求める言葉を吐いた。
「足りないそうですよ、ザシュフォード」
 するり、とシュウの手がマサキの胸元へと潜り込み、色を濃くした乳首を嬲った。同時に、マサキの男性器に痺れるような快感が走る。あ、あ、と断続的に声を上げながら、マサキはシュウの腕に自らの腕を絡め、その手できつくシュウの肘を掴んだ。
「そうされるのがいいんですか、マサキさん?」
 縋るものがなければ、意識を手放してしまいそうになる。ザッシュの問いに頷きながら、マサキはシュウの腕を掴む手に力を込めた。彼の手もまた、マサキを快楽へと誘うものであるのに。
「好きなんですよ、マサキは。乳首を弄られるのが。あなたもしてみますか、ザシュフォード」
「僕はいいですよ。ただ見てるだけではあなたも退屈でしょうし……」
「この表情を見ているだけでも飽きないものですよ。ですが、あなたの云うことも尤も。ザシュフォード、もう少しマサキの腰を上げさせることは出来ますか? こちらに向けさせるように」
 少し動かしますよ、と云いながら、ザッシュはマサキと繋がったまま、抱えている足を更に畳んだ。そして腰を浮かせる。マサキの膝は自らの顔の脇、もうあと十数センチでシュウの腿に付きそうなまでに折り畳まれてしまった。
 繋がっている部分を晒す形になったマサキは、何が起こるのか予想だに付かぬまま。ただ嫌な予感に、「やだ……シュウ」と、力なく言葉を吐く。
「大丈夫ですよ、マサキ。あなたの悪いようにはしませんよ」
 穏やかな微笑みを浮かべているシュウの手が、マサキの開かれた双丘に伸びる。そして、萎んだ入り口を開ききって、ザッシュの男性器を咥え込んでいる秘所《アヌス》に触れた。
「爪は切ってありますから、大丈夫ですよ」
 そのままマサキの秘所《アヌス》の中へと指が潜り込んでくる。「ほら、マサキ。ここをこうされるのも、あなたは好きですよね」折れた指先の腹が、マサキでなくとも弱く感じる箇所を擦り始めた。
 男性器に響く愛撫。びく、とマサキは身体を揺らした。
「動けますか、ザシュフォード」
 あられもなく晒された秘所《アヌス》に突き立てられている男性器。シュウの指の分だけ動き難さがあるからか、先ほどまでとは異なる緩やかな動きで、ザッシュが腰を進めてくる。それだのに、猛々しいまでの快楽がマサキに襲いかかってきた。
「やだ、やだ、やめ……!」
「もっと、と云ったのはあなたですよ、マサキ」
 ふたりがかりで秘所《アヌス》を責められたマサキは、かつて感じたことのない快楽の中で、失われそうになる自我を必死に自意識の中に留めていた。どれだけ快楽に心と身体を奪われたとしても、自分がマサキ=アンドーである、その意識だけは手放してはならない。それがマサキに最後に残された自尊心《プライド》だった。
 何より、彼らふたりが求めているのは、その名を持つ自分なのだ。
 どれだけ淫猥に相手を求めても、決して自分の果たすべき使命や役割は忘れない。嵐のように過ぎ去った情交の後でも、意識を正して粛々と為すべきことを為してみせる……。彼らが期待しているマサキ=アンドーという偶像は、そうした性質を持つ人間だ。
 ――雄であることを忘れるほどに、可愛がってあげますよ。
 こうして三人で行為に及ぶことになる直前に、シュウが云っていた言葉が蘇る。
 彼はそれを実行に移した。マサキの自尊心と拘りを捨てさせる為に、強い催淫効果を持つ薬を投与して、だからこそ、こうしてふたりがかりで行為に及んでみせている。だけど――薬の効果で感度が高まり続ける身体を持て余しながらも、マサキは思わずにいられない。
 何もかもを捨て去って、雄とも雌とも呼べない生物になるなど出来そうにないと。


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