忍者ブログ

あおいほし

日々の雑文や、書きかけなどpixivに置けないものを。

2022X'mas「SilentNight.(8)」
エロ回です。

もう一度云います。エロ回です。

いつ温泉に浸かれるんだと思うほどにあっさりとパターンにハマったんですけど、天の声がやれと云ったので……ちゃんと次回は温泉に入れます。お約束いたします。そして多分、最終回です。

ところでお詫びしなければならないことが。

昨日、Twitterで今日レス返をすると云ったのですが、明日にさせてください。何とわたくし、昨晩夕寝から目覚めたのが23時で、そこからずっと起きておりまして。今日という今日は寝なければならないと戦慄しております。(明日も仕事です)申し訳ございません。

では、本文へどうぞ!
<SilentNight.>

 あ、と声が洩れた。あ、ああ、やめろって。
「ちゃんと綺麗にしてあげますよ。ねえ、マサキ。折角の温泉なのですから」
 些細な刺激が快感に変わる。時に柔く、時に硬く。乳首を摩《さす》る指先にマサキは腰を跳ねさせた。あ、んんっ。浴室に響き渡る声の思いがけない大きさ。他人が来ることはないとわかっていても、反射的に伸びる手。口を手で覆いながら喘ぐマサキに、気持ちいい? 意地悪くもシュウが尋ねてくる。
「馬鹿、お前。折角の温泉なんだろ。だったらゆっくり浸からせろって……」
「ですから、綺麗にしてあげますと云っているのですよ。入浴の前に身体をきちんと洗っておかないとね。それに時間はたっぷりあります。明け方までね。それだけあれば、幾らでもゆっくりと湯に浸かれるでしょう」
 腰からするりと降りて来たシュウの手がマサキの股間を撫でる。緩く首をもたげ始めている男性器《ペニス》がじわりと熱を持った。そのまま、顔を出しきっていない亀頭がゆるりと剥かれたかと思うと、陰嚢から尿道口まで。満遍なく刺激が加えられてゆく。
 マサキは後ろ手にシュウの頭に手を回した。ああ、あ、駄目だって。乳首を抓み上げる指に、男性器《ペニス》を扱く手。日常生活で自ら触れたとしても大した刺激を感じない箇所である筈なのに、シュウに触られただけで強い快感を得ずにいられなくなる。マサキは背中をしならせた。石鹸の滑《ぬめ》った感触が、彼の指遣いをより滑らかなものとしている。
 温泉を目の前にしてその誘惑に抗えずにいるのに、どうしようもなく気持ちがいい。乳輪から乳頭まで丹念に擦り上げてゆく指先に、陰嚢から陰茎を辿って、亀頭まで扱き上げる手。すっかり硬くなったマサキの男性器《ペニス》は、渦巻く欲望に飢えた汁を滴らせていた。自身の身体のことながら、口惜しくて仕方がない。マサキは時に口唇をきつく結びながら、シュウが仕掛けてくる手業に耐えた。
 そんなマサキの反応を窺うように、シュウは強弱を付けて刺激を与えてくるのだ。上り詰めそうになってはすうっと手を離され、冷めかかっては激しく嬲られる。簡単には達《い》かせてもらえそうにない刺激の数々に、あっ、あっ、シュウ。マサキは鳴き喘いだ。
 そろそろ震え始めた腰は溜まった欲望を解消したがっていたけれども、この後、流されるがままに性行為《セックス》に及んでしまっては、何の為に温泉くんだりまで足を運んだのかわからなくなってしまう。せめて入浴を済ませてからであったならば未だ納得がいくものを、入る前からこれでは、いざ温泉に浸かるとなった頃には疲れ果ててしまっていることだろう。
 きっと、シュウのこと。それこそが温泉の醍醐味と云いそうである。
 性行為となればマサキをいたぶるように事に及ぼうとる男の本領の発揮に、翻弄されてしまう自分の身体が情けない。次第に快感を強めていく神経は、マサキの意識を飲み込んでしまいそうだ。けれども。煽られ、火照った身体を持て余しながらも、マサキは理性を働かせた。公共の場所を汚すことに対する抵抗感や羞恥心までもマサキは失っていない。それを形にすべく、震える声で言葉を紡ぐ。
「やっ、馬鹿。さっきから、そこばっか。他も洗えよ……っ」
「大事な場所なのですから、念入りに洗っわないと。それともこちらを洗われたい?」
 云うなり片足を抱え上げて足を開かせるシュウに、何をされるか理解したマサキは、もう片方の膝を閉じにかかるも、それより先に潜り込んでくる手。ほら、マサキ。石鹸に濡れたシュウの指が閉じたマサキの蕾を割る。ずるずるとシュウの二本の指を飲み込んでゆく菊座《アナル》にマサキは首を何度も振った。
「もう、ホント、止めろって……ロッジに戻ってからなら、幾らでも付き合ってやるから……」
「身体を洗って差し上げているだけなのに、心外ですね。それとも、マサキ。あなたは違うことを望んでいるの?」
「違……っ……洗ってるだけだって、云うなら、そこを弄る、な……」
 不自然に跳ね上がる息がマサキの言葉を覚束ないものとした。たどたどしく反意を唱えるマサキに、もっと奥まで洗わせて。耳に、髪に、頬に、口付けを落としながらシュウが指を更に奥へと押し込んできた。身体の中で蠢く彼の指先が、弱い部分に触れる。増し続ける欲望に硬くなった前立腺を、押して……擦って……彼は様々な指技を使って、マサキの体内を巧みに嬲った。
 やだ、やだ。快感に飲み込まれれば飲み込まれた分だけ、幼さを増してゆく自らの言葉遣い。駄々をこねているような自らの口ぶりが、シュウの嗜虐性を煽るのだとマサキはわかっていたけれども、だからといって直せる癖でもない。シュウ、も、やだ。そういった言葉の数々を、マサキは次第に思考が形を失ってゆく脳の片隅で聞いた。
「可愛いですよ、マサキ。口ではああだこうだと云ってみせても、いつだってあなたの身体は正直だ。ほら、鏡を見てみては如何です。あなたの欲望に溺れている姿が明瞭りと映っていますよ。ね、マサキ。こんなに深く私の指を飲み込んで。もうそろそろ達《い》きたくて堪らなくなってきたのでしょう?」
 シュウに云われるがままに洗い場の壁に掛かっている鏡に目を遣れば、そこには抵抗を続ける口とは裏腹に、愛撫に身を任せきって表情を蕩けさせている自分の姿が映っている。菊座《アナル》の奥を指で責められて悶え喘ぐ鏡の向こうの自分。その股間で高く反った男性器《ペニス》が、はちきれそうなまでに膨らんでいる。
 出したい。
 強烈に襲い掛かる本能に、マサキは音を上げた。シュウ、ああ、シュウ。挿《い》れて。もういいから、挿《い》れて。形振り構わず声を上げるも、他のことはいざ知らず、こと性行為に際してだけは簡単にマサキの望みを叶えてくれない男。どうして? 鏡の奥で微笑んでいるシュウの口元が、大きく歪む。
「温泉に浸かりたいのではなかったの?」
「時間はたっぷりあるって、云った……っ」
 陰嚢の裏側に感じる抜けるような快感。身体の中のシュウの指が、いっそう強く前立腺を嬲ってくる。やだ、出る。マサキは咄嗟に膝を閉じた。達《い》きたいけれども、達《い》きたくない。ふふ、とシュウが笑い声を放つ。わかっている。彼はマサキがどうしようもなく自分を求める言葉が聞きたいのだ。
「お願いだから、もう、挿《い》れてくれよ、シュウ……早くしてくれないと、頭がおかしくなりそうなんだ……お前のしたいようにしていいから、早く……」
「私のしたいようにしていいの、マサキ」
「いいから、お願い、早く、して……早く、お前ので突いて……」
 彼は今度はマサキを焦らすような真似はしなかった。
 シュウの手がマサキの両膝を一度に抱え上げた。宙に浮いた腰の下。双丘に押し当てられた彼の男性器《ペニス》の先端が、次の瞬間には蕾を押し開く。落とされる腰。一気にずるりと根元まで、マサキの菊座《アナル》は彼の男性器《ペニス》を飲み込んだ。
 あ、はあっ……緩くマサキを突き上げてくるシュウの男性器《ペニス》。求めたものを与えられたマサキは、最早微塵も体裁を気にしようとは思えない。マサキは辺り憚らずに声を上げた。あっ、あ、もっと奥。奥まで突いて。
 腰を引き絞ってシュウの男性器《ペニス》を更に奥へと招き入れるマサキに、シュウはその姿をより良く見たいと思ったのだろう。マサキの両膝をそれぞれ片手ずつ抱え上げると、大きく股を開かせた。鏡に映るあられもない姿。シュウの男性器《ペニス》を深々と咥え込んでいる菊座《アナル》が良く見える。
「見て、マサキ。日頃は小さなあなたの口《アナル》が、私の男性器《ペニス》を確りと咥え込んでいる。こんなに口《アナル》を大きく開いてね。どれだけ喘がせても足りないぐらいに、可愛くてどうしようもない。私の手で欲に溺れるあなたの姿は、私には世界で一番可愛らしいものに映りますよ」
 そうしてゆるゆると男性器《ペニス》を抽迭させながら、どう? と尋ねてくる。ああ、ああ、気持ちいい。もっと、もっと突いて。マサキがそう答えれば、その足を床に付けさせたシュウが男性器《ペニス》を抜くことなく立ち上がった。壁に手を付いて。云われるがままに手を付いたマサキにシュウの身体が覆い被さってくる。
 そうして、身体を壁に押し付けるようにして腰を動かしてくるシュウに、その都度、菊座を深く抉られたマサキは細く高い声を上げた。硬く張ったシュウの男性器《ペニス》が出入りを繰り返すだに、マサキの男性器《ペニス》に快感が湧く。ああ、ああ、イク。既に時間をかけて嬲られた身体が、高まりを見せるのは早い。射精を求めて自ら腰を振り始めたマサキ、そんなにここを責められるのが好きなの? 微かに息を跳ねさせながらシュウが尋ねてくる。
 好き、すき、スキ……。譫言のように言葉を吐くマサキに応えるように、いっそう激しくシュウが腰を進めてくる。あ、あ。イク、イク、イク。強まりをみせる快感が、小刻みマサキの身体を貫いた。あ、あ、もっと、もっと動いて。我を忘れて腰を振るマサキの腕をシュウが捉え、強く引き寄せてくる。
 やがて快感が高く弾けた。果てのない解放感に包まれながら、あ、あー……。壁に向かって精を吐いたマサキに、けれども休む間を与えず。まだ終わりは遠いのだと、再び腰を動かしながらシュウが囁きかけてくる。
「達《い》った後のあなたの菊座《アナル》の締まり具合は最高ですよ、マサキ。ほら、今度は私を気持ち良くしてくれますよね。さっきのように腰を振って。そして私をあなたの中で、果てさせて」


.
PR

コメント