というのが官能小説界にあります。
プロの作家さんたちが良く云ってるんですけど。
プロの作家さんたちが良く云ってるんですけど。
最初の三作までは自分の癖とリビドーを詰め込められるんだそうなんですが、それ以降となると手持ちのカード戦うのは難しくなるのだそうです。それ即ちマンネリズムとの戦い。何を書いても全て前の作品でやったことになってしまう。それが辛くなって、大半の官能小説作家は引退してしまうのだとか。たけのこのように生えてくる新人官能小説作家の数の割に、長く第一線で戦える官能小説作家が少ないのはそれが原因なのだそうです。
つまり何が云いたいかと申しますと、官能小説を書くのはそのぐらい難しいって話なんですよね。
私はエロ特化作品には癖を詰め込んでいるのですが、確かにもうしんどいと感じる部分が多くなって参りました。今書いているモブマサの「悪辣なる小悪党」が終わったら、モブマサはもうお休みかなと思うぐらいには。何故かというとですね、地の文章のパターンが出尽くしてしまったからなんですよ。
好きな方には申し訳ないのですが、私は女性作家にありがちな比喩的表現を、「あまりにも何をやっているのかわからない」という理由でばっさりと捨ててしまった人間です。そう、@kyoさん情緒を解さない人間なんです。なので行動表現の幅が狭いんですね。直接描写で進めていく以上、そこはもうどうしようもないのですが、書いていて「これ前にも書いた」が凄まじく多い。
なら心理描写とか情景描写を頑張れよって話なんですけど、抜けてなんぼなエロの心理描写や情景描写とかは最低限でいいと思っている人間ですので、力を入れる場所は行動描写の部分になってしまいます。毎回頭を捻って書いているのですが、まあ飽きる。悪辣なる小悪党で、難しい体位の描写にチャレンジしていることもあり、そういった意味ではまだやれそうという感触もなきにしも非ずではあるのですが。
古い作品の方が積み重なっている分評価が高いのは当たり前なのですが、モブマサだと「一夜の過ち」、シュウマサだと「淫獄の宴」の評価が高い訳で、そうした現状にも物思うこと多いです。というか、全年齢作品も評価が減りましたしね。書き手が増えた今、私はもう引退して読み手に戻ってもいいんじゃないかなあ。などと思っていたり。
評価が全てではないにせよ、作品を表に出し続けるモチベになるのには違いありません。評価されないものを世に出し続けるってすんごいパワーが必要ですからね。そりゃあそうですよ。好きと思われていない作品をどうして世の中に出し続けられるのか。それって、出せば出した分だけ必要とされなくなっていく訳でしょ。それでも作品を世に出し続けるなんて、流石に厚顔な私でも無理ですよ。しかも長く本物の塊を浴びていないですしね、私。
で、まあ、最近の@kyoさん、自分の引き際なんてものを考えるようになったんですけど、そこで問題になるのが、私が読みたいエロを書けるのが私しかいないってところでしてね……
世の中広いので、シュウマサやモブマサに限らず、どこかには私好みの文章でエロを書いてくださる方がおられるのではないかと思って、ちまちま探し続けているのですが、これがまあ難しい。何せ私♡喘ぎダメですし、一人称もダメですし、しかも癖がニッチ産業。何故にこんな茨の道を歩んでいるのか。あまりの腹立たしさに、モブトレーナーにやられるマサキというモブマサを書いてやろうかと思うくらい。って、まだネタあるやん私。笑
シリーズ物が完結するまでは頑張ろうとは思いますが、その先はどうなんですかねえ。
独りの読み手に戻って余所様の作品をのんびり楽しみたいとは思うのですが。
書き手をやっていると、正直、あまり純粋には余所様の作品を愉しめないんですよね。こういう表現もあるのかとか、こういう解釈もあるのかとか、そういった方向にどうしても目がいきがちになってしまいます。それって純粋に出してくださった作品を愉しんでいないということじゃないですか。
私は元々そういう傾向がある人間ではあるのですが、自分が書くことに注力し始めてからは益々その傾向が強くなりました。
これは別に同人作品に限ったことではなく、商業作品にもそうです。いいことばかりに目が向いている分にはいいのですが、マイナス面にも目が向いてしまうことも多く、かといってそういった部分に関してはあまり大っぴらにはしてはいけないというのが最近の風潮ですよね。だからなんですよね。商業小説を読むのが疲れる。(同人はアマチュアなのでその辺は寛容でいられますが、商業は金を取っているプロの作品ですからね)小説を読むことがストレス解消だったのに、この商業作品の「単純な感想」が気軽に云えなくなってしまった空気感が逆にストレスを生み出すようになってしまっているのですよ。
なら、書くことを止めればいいのではないか?
そうすれば子どもの頃のように純粋に読むことを愉しめるようになれるのではないか。そう考えることが増えました。まあ、この辺は同人作家共通の悩みであるような気がしなくもないですが。
で、何を云いたいのかと申しますと、それでも多分書くこと自体は止められそうにないので、一次の世界にでも行くかなあ。って、ことなんですけどね。私子どもの頃に作ったキャラクターに未だに愛着があって、いつか必ず書いてやろうと思っているのですが、いかんせん白河に対する愛情が深過ぎてですね、そっちに中々時間を割けないんですよねえ。困った。
そんな感じで今日の日記(愚痴)でした。
どこかに私好みのエロ落ちてろー!!!!!
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