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あおいほし

日々の雑文や、書きかけなどpixivに置けないものを。

夢の頂(5-中2)
諸君!私は頑張ったぞー!

と、いうことでこちらも更新です。いやーエロって難しいですね!頭の中の妄想はエライこっちゃになっているのに、いざそれを形にしようとすると難しいこと難しいこと!

と、いったところで本文へどうぞ!次回もエロるぞー!!!
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<夢の頂>

「話の種にと持っていた媚薬でしたが、あなたには効果があるようですね。乳首を弄っただけでももうこんな状態だ」
 男の手が下着の上からマサキの男性器に絡み付く。夢うつつな状態で愛撫を受け続けていた時間がどれ程か、明瞭りとした時間はわからなかったものの、長く欲望を溜め込んでいたからだろう。腰からつま先まで蕩けるような快感に支配される。ああ。マサキは吐息とともに喘ぎ声を吐き出した。
「気持ちいい?」男の手が下着の中に忍んでくる。
 自分の手でしか触れたことのなかった場所を、知り合ったばかりの男に触れられている。異様な事態であることは認識出来ているものの、それで鎮まるような快感であったならば、堪えきれぬ声を放ったりはしない。マサキは精一杯の抵抗と、口唇を噛んで首を振った。
「身体は正直に訴えているのに、態度はつれないのですね。達《い》きたくはない?」
「誰が、お前なんかに……」男性器を扱かれたマサキは呻いた。
 そうっと撫でられては溜息にも似た吐息が口から洩れ出る。そうして強く扱かれては腰が宙に浮く。男の手の動きはマサキの身体と心を翻弄した。
 達したくて達したくて堪らない。けれどもそれをしてしまった暁には――。マサキは男に身体を委ねてしまったが最後、自らの思想信条に関係なく、男が与する陣営に協力をしてしまうような気がしてならなかった。
 そうしたマサキの葛藤を見抜いているのだろう。ねえ、|渡り鳥《マグトリー》。耳元で囁きかけてきた男は、忍び笑いを洩らしながら、するりとマサキの男性器から手を離すと、再び乳首にその指を這わせてきながらこう言葉を継いだ。
「敵だ味方だという話は取り敢えず脇に置いておくことにして、今を愉しんでは如何です? こうした経験は初めてなのでしょう。あなたの生き方はとても刹那的だ。こうした経験なく命を落としてしまっては勿体ない」
 そして白衣のポケットからチューブタイプの容器を取り出してきた男は、その口を開けて、中の粘液をマサキの乳首へと垂らした。恐らくは、それが男の云っていた媚薬であるのだろう。ぽとり、ぽとりと筋を引いて滴る粘液が、乾きかけていた乳首をしっとりと濡らしてゆく。
「ほら、どうです。|渡り鳥《マグトリー》。それともマサキと呼ばれる方がいいですか」
 乳首から乳輪、そして胸板へと広がって行った媚薬を、男は掬い上げては、マサキの乳首に擦り付けてきた。引きかけていた熱が再び蘇ってくるまでそう時間はかからない。あっ、あっ。両の乳首を、それぞれ男の指で嬲られたマサキは、さして時間も経たぬ内に甘ったるい声を上げるまでに、身体を火照らせてしまっていた。
「てめ、え……このっ、卑怯者……っ」
「そうは云われましてもね。ここまでの効果があるとは、私自身も思っていなかったのですよ。もしかするとあなたは乳首が感じ易い人であるのかも知れませんね、マサキ。このままいけば、乳首だけで達《い》けるようになるのも時間の問題でしょうね。ふふ……俄然、あなたに興味が湧いてきましたよ。ほら、マサキ。どう弄られるのが一番気持ちがいい?」
 どうやら男はマサキの反応の良さに嗜虐心を喚起させられたようだ。乳首の先端と指の隙間に媚薬を挟み込むようにして、指の腹を滑らせてくる。決して、明瞭《はっき》りとは触れられていないにも関わらず、突き抜けてくる快感。マサキはぴくりぴくりと胸を震わせた。
「くっ……や、め……ろ……」
 思い通りにならない身体が悔しく感じられて仕方がない。どうにか鎮めようと注意を四方へと向けてみるも、少しもすれば男の愛撫に意識が引き戻されてしまう。程なくして、マサキの男性器の先端から、とろりと先走った液体が零れ落ちる。
「口先ばかりの抵抗も、いつまで持ったものでしょうかね。もう達したくて仕方がないのでしょう、マサキ」
 その通りだ。マサキは奥歯を噛み締めた。
 こんな風に柔く撫でられるだけでなく、もっと確かな力で擦られたい。そうして貫くような快感を得て、射精に至りたい。次第に理性が薄らぐマサキの脳裏に過ぎる欲望。そう望む気持ちが強まるに従って、噛み締めた奥歯の力が抜けてゆく。
 マサキは歯を食いしばるのを止めた。代わりに、口唇を深く結んだ。
 男の指が乳首を滑って、乳輪へと辿り着く。円を描くようになぞっては、ぴくぴくと胸を跳ねさせるマサキの反応に満足したのか、また乳頭へと指を戻してゆく。んんっ、あっ、ああ。マサキは時に首を振りながら、そして時に腰を捩じらせながら、男が与えてくる責め苦を耐えた。
「ふふ……愉しいでしょう、|渡り鳥《マグトリー》。終わりのない快楽に身を委ねるのは」
 じっとりと肌に浮かんだ汗が、シーツに染みを作り始める。はあ、はあ。時折、指を休める男に、マサキは喘ぎ疲れた身体を、深くベッドに埋めては暫し休んだ。そうして再び、指を蠢かせる男の愛撫に堕ちてゆく。
「や、だ。もう、もう、達《い》かせて……」
 そこからどれだけ時間が経っただろう。ついに堪えきれなくなって声を上げたマサキに、それまで静かに笑いながらマサキを見下ろしていた男が、いっそう残酷に映る笑みを浮かべてみせた。
 打撃といった身体的ダメージには慣れきったマサキの身体だったが、快楽には打ち勝てない。圧倒的な経験の差が、マサキの弱点を浮き彫りにしてゆく。それが男には面白くて堪らないのだろう。彼はマサキの両乳首を摩り続けながら、眼下にマサキの顔を見下ろした状態で、マサキにとっては死の宣告にも等しい言葉を吐く。
「我慢なさい。もう暫くの辛抱ですよ」
「巫山戯ろ……ッ」
 絶望的な感情に押し流されるがまま、マサキは足をばたつかせた。長く快楽に晒され続けたからか、些細な刺激ですらもどかしく感じられる。早く、楽になりたい。だのに、マサキの腿の上に腰を落としている男は笑みを絶やすことなく、マサキの乳首を弄び続けるのだ。
「大丈夫ですよ、マサキ。いずれは達《い》けます」
「無理だって。頼む、から、もっと、もっと強く……」
 けれども彼はマサキの頼みを聞き入れることはなく。ああ、あ、あ。喘ぐマサキを更に堕とすように、指先で乳首を弄び続けた。
「は、やく……頭が、狂う……」
 どろりと纏わり付く空気。立ち込める臭気は、マサキが掻いた汗と男性器に滲ませた精液の匂いを含んでいた。狂いなさい。男がにたりと嗤った瞬間、マサキの身体に不意にそれが訪れた。
 一気に高まりを見せる快感。乳首から男性器まで感覚が突き抜ける。ふわりと宙に浮く感覚。あ、ああ、イク。マサキは頭を激しく振った。触られることのない男性器が吐き出し口を求めて猛っている。イク、イクイク。立て続けに、あられもなく。マサキは見栄も自尊心《プライド》もかなぐり捨てて声を上げた。
 ――ああっ、はあ……っ! あ、アア……ッ!
 そうして、二度、三度と、腰を跳ねさせたマサキの股間から精液が飛び散った。あ、ああ――。何が起こったかわかってはいても認めたくない。目を見開いて呆然と、天上を見上げ続けるマサキの顔を覗き込んで、満足気に頷いた男は次の瞬間、マサキの腿から腰を外すと、下着を一気に抜き去った。


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