「シュウにちょっかいを出されるマサキ」の話その2。別パターン。最初はほのぼのを予定していたのですが結局エロに。まあ、その、「シュウマサ」で。という話でしたし、これでいいと思うことにします!
でも相変わらずちょっかいを出しているようには思えないんですよね。ちょかいって何だ。(汗)
でも相変わらずちょっかいを出しているようには思えないんですよね。ちょかいって何だ。(汗)
<Once more>
疲れていたらしい。
夕刻過ぎて家を訪れたマサキは、シュウと一緒に夕食を取ったのち、シャワーを浴びると「今日は先に休ませてくれ」と先にベッドに入ってしまった。ついてきた二匹の使い魔の話では、一週間ほどかかった任務が終わったばかりの足でここにやって来たらしい、
明日も場合によっては任務に入らなければならないようだ。それだったら、無理をしてまで今日足を運んで来なくともいいものを。シュウがそうシロとクロに言うと、「ニャにそれ。あたしたちにその理由を聞く?」「惚けるのも大概にしろニャんだニャ」と、それぞれ素っ気ない。そんな二匹の使い魔のご機嫌取りに、滅多に出さない猫用のおやつを出してやってから、今日はリビングではなくベッドで読書をしようと、シュウはマサキが先に休んでいるベッドルームへと向かった。
ルームライトの明かりを絞ってベッドに入る。隣に眠るマサキは、その程度では起きる気配がない。本当に疲れているようだ……シュウはそう思いながら、手にした書物の頁を捲った。何万年と刻まれたラ・ギアスの歴史に神の痕跡を探す。その作業は容易なものではない。ぱらぱらと読み進めること暫し。今日も成果はなさそうだ。そうシュウが感じたタイミングで、う……ん。と小さな声を上げながらマサキが寝返りを打った。
絞っているとはいえ、細かい文字の読むのに不自由しない明るさ。その光が眩しいのかも知れない。シュウはサイドテーブルの引き出しからアイマスクを取り出すと、マサキの顔にそっと掛けた。少しの間、そのマサキの顔を眺める。アイマスクで目を隠されて、薄く口を開いて眠っているマサキの顔を。起きる気配はなさそうだ。読書に戻ろうと、シュウはマサキから視線を外す。
ふとした悪戯心が湧いたのは、その瞬間。
もう一度、マサキの顔を見下ろす。その頬に指を滑らせてみる。当然ながら、反応がない。だったらと、シュウはそっとマサキの頬を指でつついてみた。やはり、反応がない。こうなると、どこまで気付かれずに済むか試したくなる。シュウはマサキの口唇に指を這わせた。存分にその柔らかい感触を味わってから、マサキの反応がないのをいいことに、開いた口の中に指を滑り込ませた。
そのまま、指先で舌を絡め取る。「ん……」寝惚けてでもいるのか。小さく呻いたマサキが舌先でシュウの指を舐ってくる。「マサキ、起きているのですか?」返事はない。
その動きが不意に止まる。また深い眠りに落ちてしまったらしいマサキの口元から、シュウは指を抜き取った。脳裏に及ぶ不埒な考え。マサキの唾液で濡れた指を舐め取って、シュウはそれを実行に移すべきか悩みはしたものの、結局、欲には勝てないのだ。薄く開いたマサキの口唇に、シュウは今度は自らの口唇を重ね合わせた。
マサキは身動きもせず、シュウにされるがまま。舌を絡められても、自ら動かすような真似はしない。どうやらこの程度の刺激では、マサキを起こすには至らないようだ。それをいいことに、シュウはマサキの身体を撫で回した。胸から、腰。都度、肌に舌を這わせる。時折、マサキの呻く声が聞こえてくるものの、どうやら起きてはいないようで、身体そのものはぴくりともしない。それでも不思議なもので、シュウの愛撫に感じるところはあるらしい。下着の中、股間に手を差し入れると堅くなった男性自身がある。
それを弄びながらマサキに口付けていると、流石に意識も覚め始めたようだ。「あ、シュウ……なに……?」見えない視界が部屋の明かりの所為だとでも思ったのだろう。手探りでシュウの服を掴んだマサキがようやくはっきりした声を吐いた。
「待って。お前、何して……」
「起きましたか、マサキ?」
言いながらマサキの男性自身を嬲る。既に先端を濡らしつつある男性自身は、もうマサキを深い眠りには誘ってくれないようだ。「やめ……馬鹿。俺、眠いって……」その抗議の言葉の続きを口唇で塞ぐ。まだ覚醒しきっていないらしく反応の鈍い舌を、それでもシュウは自らの舌で何度も絡め取った。
「駄目だって……俺、明日ももしかしたら任務が」
「だったら何しに来たの、マサキ? 来て早々眠ってしまって。別に今日でなくともよかったでしょう?」
「お前の顔を見たいって思ったら駄目なのかよ……」
どうやら明瞭りと目を覚ましたらしい。アイマスクの存在に気付いたマサキが、それを外そうと顔に手を伸ばす。「外しては駄目ですよ、マサキ。そのままでいて」その手を、自らの胸元に導く。服を掴んだ手に、シュウは再びマサキの男性自身を嬲り始めた。ああ……、と口をだらしなく開いて、目隠しをされたマサキが喘いでいる。シュウいとっては、扇情的に映る顔。眠気の所為で気だるそうなのがまたいい。なんとも例え難い感情に侵されたシュウは、その感情をぶつける先をマサキ自身に求めた。
服を剥ぎながらマサキの身体を啄めば、ちゃんとした反応がある。とはいえ、眠りの淵に立たされているからだろう、どこか力ない。「待て、って……せめて、明日まで待ってから」抗議の声も絶え絶えだ。そんなマサキの身体の上に乗り上がったシュウは、その中にその男性自身を挿入する。すんなりと受け入れた身体が、僅かに痙攣した。
シュウが動く度に震える身体。「なんで、俺……さっき、起きたばっか……」寝ている間にされたことが身体をそうしているのだと、シュウはわかっていてもマサキに教えない。ただ気の赴くままにマサキを突き上げる。既に充分に快感を与えられていただけあって、忙しない喘ぎ声がマサキの口を吐くようになるまでにそんなに時間はかからない。時折、細く長い、言葉ともつかない声が上がる。気だるそうだった身体に徐々に力が蘇ってくるのを、その腕に込められた力から感じながら、シュウは先に果てたマサキの中にその精を放った。
「寝る……もう、本当に寝る……」
「シャワーを浴びてからにしては?」
「明日の朝でいい……」
アイマスクをずらして少しだけシュウを睨み付けてみせたマサキは、「起こすなよ」とそれを嵌め直すと、服を着ることもなく深い眠りへと落ちていった。そんなマサキを横目にベッドの上に散らかった服を片付けたシュウは、マサキの隣に再び腰を落ち着けると、読書の続きと手にした書物の表紙を開く。
全てはよくある日常の一コマに過ぎない。明日の朝のマサキを思ったシュウは微笑みながら、書物の中の細かい文字に目を落としていった。
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全てはよくある日常の一コマに過ぎない。明日の朝のマサキを思ったシュウは微笑みながら、書物の中の細かい文字に目を落としていった。
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