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あおいほし

日々の雑文や、書きかけなどpixivに置けないものを。

I must be change my love and love for me.(9)【改稿アリ】
@kyoさん20周年おめでとう記念祭

今回のテーマは「シュウ&ザッシュ×マサキ」となっております。

いつもエロを書く時って、頭の中にこういうシーンでっていうのが山ほどあったりするんですけど、それを全部書いてしまうと話が冗長になってしまうので、仕方なしに泣く泣く削っている訳ですよ!!!!
今回もまさにそれ!
これ私書きたいシーンまた大幅に削るしかないじゃないの! と、自分でやっていることながらお怒りの@kyoさん。どなたか私以外にシュウ&ザッシュ×マサキを書いていらっしゃる方はおられないですかね! 今の私はそれが猛烈に読みたいッ!

出来れば古の腐女子構文でお書きな方がいいんですけど、そこまで云ってしまうと「じゃあお前が書けよ」になってしまうので、あんまり贅沢は申しません。もう滅茶苦茶このふたりでマサキを弄んで欲しい訳です!わかりますか、このやり場のない欲望!笑

と、いうことで朝も早くから大絶叫して、では本文へどうぞ!

<I must be change my love and love for me.(9)>

 啜り泣くような声が聞こえる。細くも頼りない、喉の奥から絞り出るような声が。だのにとてつもなく淫靡にも感じられるその声が、自分の発しているものなのだとマサキが気付くまでには、暫くの時間が必要だった。
 ザッシュに抱えられるようにして開かされた身体の奥に、シュウの男性器を受け入れたマサキは、自らねだった快楽を与えられたことで、理性の箍《たが》が緩んだ。シュウを怒らせているのは相変わらずだっただろうけれども、条件を等しくすると云ったシュウが自分をこういった意味で抱くことはないだろうと思っていたマサキは、先ずは完全に自分がシュウに拒否をされたのではなかったことに安堵した。
「そんなにだらしない顔をして。気持ちいいの、マサキ」
 緩み切った口元から溢れ出た唾液を指で拭いながら、シュウは突き立てた男性器を動かしては、何度もマサキの秘所《アヌス》を抉《えぐ》った。「良く見えますよ、マサキさん」二つ折りになった身体の奥でシュウの男性器が蠢く様が、マサキの視界に明瞭《はっき》りと映っている。それはマサキの肩口から顔を覗かせているザッシュも同様なのだろう。幾分、興奮の増した口調で囁きかけてくる。
「こんな風に受け入れているんですね、いつも……」
 既に一度、ザッシュによって精液を放たれたあとの秘所《アヌス》は、信じられないほど滑らかにシュウの男性器を飲み込んでは吐き出してを繰り返している。
「そんなあなたも可愛いく感じられて、どうしようもないですよ」
 ザッシュの熱い吐息が耳に掛かる。
 先ほど自らを放ち終えたばかりのザッシュは、目の前で繰り広げられている光景に、再びの高まりを感じているようだ。その焦れったさを形にするように、耳介から耳朶へと。ザッシュは口唇で挟み込むようにしてマサキの耳を食むと、孔の奥へと舌を滑り込ませてきた。
 びく、とマサキの身体が震えた。
 あ、あ、と口を吐く上ずった声。シュウに貫かれながらのザッシュからの愛撫。限りのない温もりに、マサキの全身は快感で溶けてしまいそうだ。
 ――何で、こんなことになったんだっけ……。
 それさえ果てしない過去のことのようだった。
 弱り切った心に考える暇を与えまいとするかのように、飲み込まされた媚薬。その効果は限りなく、マサキを欲望へと縛り付けてくれたものだった。どちらを選ぶのかなど、考えられもしないまでに。
 それだけふたりの男に交互に快感を煽られる時間は、濃密なまでにマサキの心と身体を掴んだのだ。
「ほら、マサキ……」
 ゆっくりと吐息を重ねながら、シュウがマサキの名を呼ぶ。いつもこうだ。マサキは思った。行為の最中のシュウは、自らが乱れる姿を見せまいとするかのように、跳ね上がる呼吸を抑えるようにマサキの名を呼ぶ。
 もっと乱れる姿を見たいと望みながらも、叶わない欲望。ましてや今日はザッシュもいるのだ。きっと自尊心《プライド》の高い彼のこと、いつにも増して自分を制御しているに違いない。
「彼もあなたが欲しいようですよ。マサキ、こういった時はどうするのでしょうね」
 云いながらしつこくも口唇を撫でてくるシュウに、マサキはその意味を悟った。「少し、抜けよ……」ふふ、と満足そうにシュウが嗤う。彼はふたりに対して従順であるマサキが、殊の外、気に入ったようだ。マサキに云われるがまま男性器を抜き取ったシュウに、マサキはザッシュにも脚を開かせている腕を解くように頼むと、シュウに脚を向けるように身体を伏せて――。
「マサキ、さん……っ」
 小さく声を上げたザッシュの股間に顔を埋めて、その男性器に口を付ける。同時に、シュウがマサキの腰を浮かせ、立ち上がった膝の上。双丘を割って男性器を埋めてくる。「ん……あんま、突くなよ……口で出来なくなる」
「つれないことを。動かなければ動かないで、あなたは文句を云うのでしょう」
 正常さを欠いた状態にすっかり慣らされてしまった感のある自分を、マサキは持て余しつつも、ザッシュへの奉仕を止めようとは思わなかった。硬さを増しつつある男性器を手に、時に軽く吸い上げながら、先ずは舌を存分に絡めて――……身体の奥底でシュウの昂ぶりが、マサキにとって好《よ》いように動いているのを感じながら、そうしてマサキは口唇の奥へとザッシュの男性器を飲み込んでゆく。
 口の中に収めた男性器をしゃぶり尽くす勢いで口唇を滑らせる。

 ――来なさい、マサキ。

 ぼんやりと、思い出される記憶。それは、この口で媚薬を飲み込んだ瞬間のものだった。どうでもいいと思いながらも、喉の奥に小骨が引っ掛かっているように、綺麗には忘れ去れない。
 ――忘れちゃ、駄目ってことか……。
 シュウとザッシュ、ふたりの男を一度に手中に収めているこの時間はいつかは終わるのだ。どれだけマサキに心地の良い時間であろうとも、どれだけ手放したくないと望もうとも、ふたりがこの関係を良しと出来ない以上は決めなければならない時がくる。
 その選択するのはマサキなのだ。
 身体を貫く男性器に覚えた快感に身を委ね、口に含んだ男性器に奉仕を続けながら、マサキはこれからの彼らをどう処理すべきなのかを考える為に、先ほどまでの記憶を振り返り始めた。

 招かれるがまま足を運んだマサキを抱き留めて、シュウは何の説明もせず、その口に何錠かの錠剤を押し込んできた。
 虚を突かれた形となったマサキは、何が何だかわからぬまま、それでもシュウに従って錠剤を飲み込んでみせた。それは……、と不安げにザッシュが訊ねる。そこでようやくシュウはマサキに与えた錠剤の正体を口にした。
 ――即効性の媚薬ですよ。云ったでしょう、ザシュフォード。あなたと私の条件を等しくするとね。
 効果は直ぐに出た。シュウがザッシュにマサキとの関係の条件を、どう等しくするかについて説明している間に。
 身体が火照りだし、何とも形しがたい感情が湧き上がってくる。それが情欲であることにマサキが気付いたのは、下半身が疼いて仕方がなくなった瞬間だった。そのまま崩れるようにソファに身体を埋め、耐え難い疼きに悶えながらシュウの言葉を聞いた。
 ――わかりましたか、マサキ。私が条件を等しくすると云った意味が。ああ、心配しなくとも大丈夫ですよ。雄であることを忘れるほどに可愛がってあげます、|ふ《・》た《・》り《・》でね。
 脳裏を過《よ》ぎっていったつい先刻の記憶に、もしかすると、と、マサキは思った。シュウは必ずしも、マサキがどちらかを選ぶことを期待してはいないのではないか――と。


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