不得意分野をひたすらに書き続けた2022年。久しぶりのシュウマサエロは、その武者修行で筆を磨いた私の腕のみせどころでした。ええ、こんな書き出しで始まるということは、また敗北感を味わってしまっているんですよ、私。
くそうもっと語彙力が欲しい……!
繊細な心の動きを書ききれる情景描写力が欲しい……!
そんな感じのエロではありますが、お納めくだされば幸いです。
拍手、コメ、有難うございます。年の瀬はどうしてもやることが多く、レス返をする時間が中々取れません。新年になりましたらまとめてお返ししたいと思いますので、思うがままにコメをお送りくださいませ!
では、本文へどうぞ!
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<X'masMarket>
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ベッドに下ろされた身体に覆い被さってきたシュウは、髪に、耳に、口唇にと、幾度も口付けを繰り返しながら、マサキの服を一枚、また一枚と脱がせていった。
獰猛さを宿した目の下に、うっすらと湛えられた笑み。余裕を取り繕うとしているようにも映る口元は、性欲に飲み込まれるがままに性交に及ぶのを良しと出来ない彼の抵抗の表れでもあるのだろう。けれども目は口ほどに物を云う。隠し切れない欲望が覗く瞳は、マサキのあられもない姿を様々に想像しているようだった。
どういった時でも理性を失わない男が、自分に対して本能を駆り立てられている。その表情を目にするだにマサキの心は例えようのない感情に湧き立った。好きで好きで堪らない。身体の底から噴き出てくる愛おしさ。マサキはシュウの背中に爪を立てながら、彼の口付けを受けた。
酒臭い息が頬を滑る。昨年のクリスマスの自分もそうだったのだろうと思いながらも、滅多なことでは醜態を晒さない男が、酒に飲まれてのこととはいえ自分に心を乱した姿を見せている。それはそれだけマサキに気を許しているということだ。衣服を剥ぎ取るのももどかしそうに、マサキの露わになった肌に次々と赤い刻印を記してゆくシュウに、マサキもまた彼の首筋やら喉元やら鎖骨やらを吸って応じてみせた。
―――暫くはそのままでは外に出られそうにありませんね。
これまで節制していないように見えたシュウだったが、どうやらマサキの日常生活を案じて節制していたようだ。その自制心が取り払われたような身体の各所に赤く浮かび上がる口付けの跡。ちらとマサキがその有り様を確認してみれば、熱情に浮かされるようにマサキの肌を貪ったシュウによって、首やら鎖骨やらといった日常的に晒す部位にまでキスマークが刻み付けられてしまっている。
―――別にいいさ……どうせニューイヤーまでは休暇なんだ。家に篭りきりのクリスマスシーズンも悪くないだろ……。
悪びれずに云ってのけたシュウの涼やかな表情を憎々しくも感じる半面、彼を独り占めしたいと望む気持ちが満たされてゆくのを感じもする。マサキを簡単に外には出られないような姿にするほど、彼は自制心を奪われているのだ。好きですよ、マサキ。マサキの手足に絡まった衣服を奪い去るように剥ぎ取ったシュウは、ベッドの下へと纏めてそれらを落としていった。肌を這い出す手。愛おしげに頬を撫でていた手が、おもむろに乳首に触れてくる。ああ、と声を上げてマサキは彼の前戯の洗礼を受けた。
―――ああ、ああ、もっと。もっと、そこを触って。
AVの中の女優のように声を上げることに、性行為《セックス》に不慣れだったころのマサキは抵抗を感じたものだった。喘ぎ声ひとつ取っても、自らの男性性が失われていくように感じられたあの頃。それはまだマサキを相手に性行為《セックス》に及ぼうとするシュウに、マサキが抵抗を繰り返していた頃の話だ。マサキはシュウの行為を、自らの男性性の否定と捉えていた。けれども行為に慣れるに従って、そういった懐疑の念や男性性に拘る自身の自尊心は消え失せた。欲望に突き動かされるがままに声を放ち、本能の赴くがままに快感を貪る。身も心も溶かされた先にある眩暈を起こしそうなまでの悦楽。シュウに愛を捧げられるという毒は、緩やかにマサキの身体を侵していったのだ。
―――ここだけでいいの?
両の手でそれぞれ乳首に刺激を与えていたシュウが、その手を止めて尋ねてくる。積極的に行為に応じようとするマサキの姿が可愛らしく感じられて仕方がないようで、乱れ喘ぐマサキの肢体をあますところなく視界に収められる位置から見下ろしている。彼の嗜虐的な眼差しは、マサキの身体をどう弄ぶか様々に思考を働かせているからだろう。マサキは首を振った。クリスマスの雰囲気を味わってからだの、毎度毎度行為に及ぶのが嫌だと云ってみせたところで、シュウに求められれば即座に火の点く身体。弱々しく快感を与えてくるつれない指先も、皮相的《シニカル》に笑みを浮かべてみせる口元も、全てがもどかしく感じられてどうしようもない。嫌だ。声を上げたマサキに、どうして欲しいの? 云ってみせて、マサキ。シュウはその乳首を抓んで弾いてみせた。
―――下も、中も触って。はあ、ああ、シュウ。お願いだから。
心臓を締め付けられるような息苦しさ。けれども甘やかな痛み。今一度口付けてくるシュウの口唇を貪りながら、マサキは腿を割るシュウの手を導くように大きく足を開いた。
ゆるゆると萎んだ蕾をを広げながら、挿し入れられてゆく指。かつてたった二本の指が挿入《はい》るだけでも痛みが残った菊座《アナル》は、今となってはすんなりと彼の欲望の全てを飲み込むようになった。擦《こす》って、シュウ。シーツの海に溺れるようにしてマサキが訴えれば、そろそろと菊座《アナル》の奥にあるしこりを撫でてくる。嫌だ、もっと強く。緩く天に向けて鎌首をもたげているマサキの男性器は、菊座《アナル》越しに与えられる快感に硬さを増しつつあった。
―――嗚呼、早くあなたを感じたいものですよ、マサキ。素面でそんな可愛らしい姿を見せらせては、我慢が利かなくなりそうだ。この柔らかい菊座《アナル》。私の男性器《ペニス》を押し込んで、滅茶苦茶になるまで犯したくなりますよ。ねえ、マサキ。
けれども簡単にその欲望を果たそうとは思えないのだろう。シュウは二本の指を抜くことなく、マサキの菊座《アナル》を刺激し続けた。窄《すぼ》んだ蕾を緩めるように指を回してみせては、じっくりと固くなったしこりを擦ってみせる。ただ抜き差しされるだけでも気持ちがいい。マサキは連続する快感に腰を振りながら喘いだ。本当に、可愛らしい。嘆息するように吐き出したシュウが、そんなマサキの姿を愉し気に見下ろしている。
じりじりとマサキの身体に忍び寄ってくる快感。高まりは突然だ。マサキは悶えた。乳首を舐めていた舌が、やおら正中線を通っては、男性器《ペニス》へと襲いかかってきた。いつしか硬く勃起していたマサキの男性器《ペニス》からは、少量の液体が流れ出すまでになっている。それをシュウは躊躇することなく舐め取ってみせた。
―――ああ、やだ。やだ、イク。行くって、シュウ。それ以上は嫌だって。
―――どうして? 気持ちいいのでしょう。何度だって達《い》かせてあげますよ。あなたのその可愛らしい表情ときた日には、理性が奪われそうなぐらいに魅力的だ。ほら、もっと鳴いて。私に最高に可愛らしいあなたの姿を見せて、マサキ。
―――やだ、やだって。本当に達《い》きそうなんだって……
幾度もシーツを掻きながら、いよいよ目前に迫り来る快感に、マサキは抵抗の意思を示さずにいられなかった。止めてもいいの? ひくひくと収斂《しゅうれん》を繰り返しているマサキの蕾に深く指を押し込んだまま、意地悪にもシュウが尋ねてくる。
―――あなたのいやらしい口はこんなに物欲しそうにしているのに。
そうじゃない。マサキはいやいやと首を横に振った。だからそこに欲しいんだって。お前の×××が。荒ぶる息の下で途切れ途切れにそう言葉を吐けば、シュウはまだそこまでの欲望は得ていなかったようだ。欲しいの? と、揶揄《からか》うようにマサキの意思を問う言葉を吐いてくる。
欲しくなければわざわざ言葉を口にしないものを、時にマサキに猛烈な憎々しさを感じさせる男は、性行為《セックス》の最中にばかり捕らえた獲物をいたぶるように振舞ってみせるのだ。だのにマサキはそんな男から離れられない。いや、むしろ彼のそういった振る舞いにこそ悦びを感じてしまっていると云うべきか。
焦らされれば焦らされただけ、後の快感が高まることをマサキ知ってしまっている。それでも先を急いで声を上げてしまうのは、シュウとマサキはのふたりが一度で終われるほど淡白な性質ではなかったからだ。したいことを優先するがあまり、どちらかが先に音を上げたことは数えきれない。特にマサキに至っては、何度シュウによって意識を落とされたことか!
だからこそ、一度目の絶頂《オーガズム》ぐらいは彼の肉を感じながら迎えたい。
マサキの欲は至ってシンプルなものであるのだ。
―――早く、早く、くれよ。頭がおかしくなりそうなんだ。
―――だったら私をその気にさせて、マサキ。
するりと抜かれた指。マサキの身体を抱え込んだシュウが体勢を逆に返す。ベッドに身体を沈めたまま動くことを止めた彼の身体から、マサキは身体を起こした。疼く腰に逸る気持ち。衝動的にシュウの男性器《ペニス》を跨《また》ぎたくなる気持ちを押さえ込んで、シュウの腿の間に顔を埋めたマサキは、彼の男性器《ペニス》を両手で包み込みながら、先ずはその先端へと舌を這わせていった。
膨張しきった感のある男性器《ペニス》。ぎっちりと張った肌に口を付けてゆく。そうして亀頭の先から陰茎の根元まで、時間をかけてじっくりとシュウの男性器《ペニス》を舐ったマサキが、いよいよその先端を口に含もうとした瞬間に、ねえ、マサキ。口に出しては駄目? マサキの頭を撫でながらその舌戯を受けていたシュウが言葉を発してきた。
―――後でならな。
それにふふ……と嗤ったシュウが、マサキの手を引いてくる。マサキは導かれるがままにゆっくりと彼の腰を跨いだ。挿《い》れたいのでしょう? 尋ねられた言葉にマサキはこくりと頷いて、双丘の谷間で伸縮している蕾にシュウの男性器《ペニス》を受け入れていった。はあっ、ああ。感嘆にも似た溜息が口唇から零れ落ちる。
―――これが欲しかった。
耐えに耐えた一年間。仲間に奉仕を、任務に従事を。マサキはその合間を縫ってシュウの許へと幾度も羽根を休めに行った。とはいえ、スケジュール通りに行かないのが魔装機操者の日常でもある。大事な余暇日が潰れてしまったことが何度あっただろう。特にここ二ヶ月の間はクリスマス休暇が目前に迫っていたこともあって、いつも以上にマサキはタイトなスケジュールを組んでいた。それが災いした。気付けば一ヶ月ぶりの性行為《セックス》。全身がシュウを恋しがって鳴いた夜は数知れない。それはマサキとて積極的に行為に及ぼうとするだろう。
―――動いて、いいか?
―――勿論ですよ、マサキ。
腹に収めたシュウの男性器《ペニス》の先端が、肉壁越しに自らの男性器《ペニス》を刺激するように、背中を反らして位置を調整したマサキは、求める気持ちを形にするが如く腰を振った。あっ、ああっ、シュウ。じりじりと焼け付くような快感が腰回りに生じてくる。触って。乳首、さわって。欲望のままに言葉を吐けば、伸ばされた手がマサキの乳首をなぞ。
マサキはひたすらに喘いだ。
溶けてふたりがひとつに混じり合うこの瞬間を、マサキはどれだけ待ち望んだことだろう。きらびやかなクリスマスに彩られたリビングに、いつかは戻らなければならないとわかっていながらも、このままベッドの上でシュウとふたり性行為《セックス》に溺れ続けていたいと希《ねが》ってしまう。それもまた愛であるのだと、マサキはシュウとの付き合いで知った。心のみならず身体をも満たしてくれる究極的な行為。愛する人との性行為《セックス》というものは、それだけマサキを欲に縛り付けるものであるのだ。
―――最高の眺めですよ、マサキ。もっと私を奥まで受け入れて。そう、底まで飲み込むのですよ。
やがて、静かに息を吐いていたシュウの口唇が緩く開かれるようになった。彼は一心不乱に腰を振るマサキの動きで快感を得ているのだ。細めた視界の中央にその表情を認めたマサキは、悦びが胸の奥から湧き上がってくるのを感じながらも、けれども、迫り来る快感に射精を迎えたがっている男性器《ペニス》はそう長くは持ちそうになく。ああ、ああ、イク。シュウ、イク。マサキはそう細く声を上げると、次の瞬間。思い切り逸らした腰の先より、溜まりに溜まった精液を迸らせていた。
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